『ファンタビ』ジェイコブ役、杖を握る時のイメージがセドリック役ロバート・パティンソンと被る

『ファンタビ』シリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、マグルのジェイコブが杖を握った。米Colliderのインタビューでは、演じたダン・フォグラーが杖を構える際の意識ポイントを語っているのだが、その着想が『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2006)でセドリック・ディゴリーを演じたロバート・パティンソンと同じだった。
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』でジェイコブは、ダンブルドアがニュートと結成したデコボコチームにメンバーに選出され、打倒グリンデルバルドのミッションに挑むにあたり、スネークウッドの杖を渡された。インタビュアーより、杖を使うにあたって自主練習をしたかどうかを聞かれたフォグラーは、「トレーニングは全くしてないです」とさらり。とはいえ、構える際のイメージは持っていたようで、こう明かしている。
「ただ、兵士が扱ったらどうなるかと考えて、銃を抜く感じで杖を取り出していましたね。」
銃をイメージして杖を構えるといえば、セドリック役のロバート・パティンソンが同様の手法を採用していたことで知られている。パティンソンが意識したのは、『ダイ・ハード』シリーズでブルース・ウィリスが演じたジョン・マクレーン刑事。2022年2月、パティンソンは『炎のゴブレット』撮影当時を振り返り、杖の握り方について次のように語っていた。
「杖を魔法の杖のように握るなんて間抜けだと思ったんです。僕は、2つの手で銃のように握ったんです。まるで自分が『ダイ・ハード』に出ているような気持ちになって(笑)。片眼を閉じて、照準器があるかのように覗きまでしたと思います。」
着想は同じ銃とはいえ、フォグラーはパティンソンとは違うイメージを思い描いていたようだ。フォグラーは「銃を抜く感じで杖を取り出した」と語っており、ガンマンよろしく腰のガンホルスターから銃を抜く仕草までエアーで再現している。
ところで興味深いのは、パティンソンもフォグラーも劇中では銃のように杖を構えたはいいものの、その時に魔法を使う機会が無かったこと。パティンソンが銃のように杖を握っていたのは『炎のゴブレット』ラストシーンだが、魔法を使う前にヴォルデモート卿陣営に殺害された。一方、フォグラーの場合、ジェイコブが渡された杖は芯が入っていないため、魔法を発することさえできなかった。