マッツ・ミケルセン、『ファンタビ』グリンデルバルド後任に「プレッシャーがすごかった」 ─ 代役の重荷、どう対処したか

魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、異例のキャストチェンジが行われた。シリーズのヴィランであるグリンデルバルド役が、前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)のジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変更されたのだ。世界各国で封切りを迎えた今、代役のマッツ・ミケルセンが起用当時のプレッシャーを明かしている。
マッツのグリンデルバルド役起用が発表されたのは、2020年11月。元妻のアンバー・ハードとの裁判スキャンダルを原因にシリーズから降板したジョニー・デップの代役として、マッツはすでに開始されていた撮影に途中から合流した。
英British GQとの取材では、マッツが起用当時を振り返っており、「プレッシャーはすごかったです」と語っている。世界的スターのジョニー・デップが演じただけあり、当時こそグリンデルバルド役の代役への批判も想定されたが、不思議とマッツの起用に対しては好反応が多く見受けられた。もっとも、当然ながら当人にとっては負荷が大きかったようで、マッツは「もし全てを耳に入れ始めていたら、一歩を踏み出そうとはしなかったでしょう」と話し、対処法も明かした。
ここでインタビュアーは、アイコニックなキャラクターを演じる際のプレッシャーという観点から、6代目ジェームズ・ボンドとして知られるダニエル・クレイグと比較してみると?とマッツに提案。ダニエルは、6代目ジェームズ・ボンド役の起用時に従来のボンド俳優たちと容姿が違うことから、大きなバッシングの嵐にさらされたことで知られる。当のマッツは、ダニエル版ボンド1作目『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)に悪役として出演しており、縁が深い。そんなマッツは、ダニエルとの共通点についてこのように続けた。
「彼(ダニエル)がもし目を閉じていなかったら、朝も晩も新聞からずっと爆撃されていたでしょう。“彼はだめだ”とか、“彼は金髪じゃないか”とか。“彼の鼻を見てくれよ”とかいうのも。“イギリス映画のクラウンジュエル”なんていうのは異常でしたね。それから彼は完璧に成功させて、全てが変わったんです。彼はとにかく集中して、仕事に向き合った。そうすることしかできないんですよ。それは、僕たちにとっても同じことでしょう。」
各国メディアによる『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のレビューでは、マッツの貢献を綴ったものが多く、「デップの演技よりも絶妙で、油断ならない」(The Guardian)「ミケルセンはグリンデルバルド役に自然と溶け込んでいる」(Insider)といった称賛が確認されている。今後、本作はアメリカや欧州、南米、韓国などで公開を迎える予定。マッツへの称賛は、まだまだ続きそうだ。
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Source: British GQ,The Guardian,Insider