【ネタバレ】『ファンタビ』第1作、クリーデンスの生存伝える幻のエンディングが存在していた

『ファンタスティック・ビースト』シリーズでエズラ・ミラーが演じるクリーデンスは、前2作両方のエンディングで注目を集めた。1作目『魔法使いの旅』(2016)では生存の有無、2作目『黒い魔法使いの誕生』(2018)では出自について、ファンはクリーデンスの今後を思案したはずだ。
ところが、プロデューサーのデヴィッド・ハイマンによれば、1作目で描かれたクリーデンスを巡るエンディングについては、当初のアイデアとは違う締めくくりが用意されていたそうで、幻のカットシーンが存在していたのだという。もし該当のカットシーンが含まれていたら、クリーデンスとエズラ・ミラーのファンは苦悩しなかっただろう。1作目公開当時、ハイマンは米Cinema Blendとの取材で次のように語っていた。
「私たちは、あるシーンを検討していました。カットしてしまいましたが、クリーデンスが小舟に乗ってどこかに漕いでいくのです。カットしたのは、“はい、きた”という風に受け取ってほしくなかったからです。」
ここから先は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)のネタバレが含まれています。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のクライマックス、ニューヨーク市の地下鉄トンネルでの最終決戦でオブスキュラスを暴走させたクリーデンスは、アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)の魔法使いたちからの一斉攻撃を受け、消滅してしまう。その後、クリーデンスの行方は分からずじまいで物語は幕を下ろした。ハイマンが明かした幻のカットシーンは、ポストクレジットシーンなどで挿入される予定だったのだろうか。
カットシーンに関する当時の発言で、ハイマンは「それでは、あのシーンはどのようなものになっていたでしょう?」と自問していたことから、ストーリー性はほぼ皆無だったものと思われる。また、ハイマンは「彼(クリーデンス)が乗っている小舟にはニュートが一緒だったかもしれないですし、そうではないかもしれない。そしてニューヨークを後にしていたのかもしれないですよ」と、自らクリーデンスのその後を推測してもいた。
結果的にクリーデンスは、2作目『黒い魔法使いの誕生』で生存していたことが判明し、ハイマンの言う通りニューヨークを出てヨーロッパにいることが明かされた。ちなみに2作目のラストでは、アイデンティティを求めていたクリーデンスに隠された秘密が明らかになるが、これは2022年4月に公開を迎える最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』で詳しく語られることになりそうだ。
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Source: Cinema Blend