【徹底予習】『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は『ハリー・ポッター』シリーズとどう繋がる?

「ハリー・ポッター」魔法ワールドの最新作、映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』より、『ハリー・ポッター』シリーズとの繋がりが示された映像が米国にて公開された。本記事ではこの映像を交えながら、両シリーズの関連性について解説していく。
この記事には、映画『ハリー・ポッター』シリーズおよび『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のネタバレが含まれています。
また、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に登場する要素について、ポイント別にご紹介しています。ネタバレには細心の注意を払っていますが、鑑賞まで一切の情報に触れたくない方は、鑑賞後にお楽しみください。

アルバス・ダンブルドア
本映像で最初に登場するのは、主人公ニュート・スキャマンダー役のエディ・レッドメインとアルバス・ダンブルドア役のジュード・ロウ。このダンブルドアこそ、本作と『ハリー・ポッター』の最大の接点といっても過言ではない。
ダンブルドアは1881年に、ケンドラとパーシバル・ダンブルドアのもとに生まれた半純潔の魔法使い。弟には『ハリーポッターと死の秘宝 PART2』(2011)に登場したアバーフォース、そして絵画でのみ登場した妹アリアナがいる。
ちなみにアリアナは、1899年に行われたグリンデルバルド、アバーフォース、そしてダンブルドアの3人による決闘に巻き込まれて亡くなっている。この事件がダンブルドアとグリンデルバルドの決裂の原因になったとされており、『ファンタスティック・ビースト』シリーズで重要な役割を担うのではと噂されている。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ダンブルドアはホグワーツ魔法魔術学校の先生として登場。「黒い魔法使いを倒せるのは君だけだ」とニュートに語り、助けを求める姿が予告編に映し出されている。『ハリー・ポッター』シリーズでは見ることのできなかった、若かりし頃のダンブルドアを楽しめることだろう。

みぞの鏡
「みぞの鏡」とは、人の心の奥底にある望みを映すもの。『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)では、ハリーは亡くなった両親の姿を見て、その力に魅了されるように。だがある日、鏡を見つめるハリーのもとにダンブルドアが現れる。「鏡は知識も真実も与えない。この力の虜になり、廃人となった者もいる」と語り、二度と鏡を探してはいけないと忠告した。本作ではこの「みぞの鏡」が再登場。このたび公開された映像では、ダンブルドアが鏡を見つめると、そこにはグリンデルバルドの姿が映っている……。
ちなみに、『ハリー・ポッターと賢者の石』で何が見えるか問われた際、ダンブルドアはステキな靴下を持っている自分が見えると語っていた。のちに、J.K.ローリングはそれが嘘だったとコメント。「アリアナもパーシバルもケンドラも戻ってきて、アバーフォースとも仲直りし、家族全員が揃って幸せそうにしている姿を見た」のだと明らかにしている。
死の秘宝
続けて本映像には、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)より、ルーナ・ラブグッドの父が死の秘宝について説明するシーンが登場する。死の秘宝とは、強力な魔力を持つニワトコの杖、死者の魂を呼び出す蘇りの石、使用者を見えなくする透明マントの3つを指す。「三人兄弟の物語」によると、これらは“死”によってペベレル家の3人兄弟に与えられたもので、すべてを手に入れれば死を支配する者となると言われていた。