マーベル映画「予習必須にはしたくないが、予習を楽しむファンも多い」とケヴィン・ファイギ ─ コアファンと新規ファン、両取りを目指す

ファイギは、「一年に8つもの企画をやるとなると、これもちょっとずつ変わっていくとは思いますが、それぞれを差別化していかなくてはならない。すべてが独立していて、他とは違う作品にしなくてはいけないわけです」との真意を語り、こうした雑煮感をコミックに例えている。
「コミック店に行けば、スパイダーマンもあるし、アベンジャーズもあって、ビッグタイトルもある。時には単独作とか、自分が好きなアーティストやライターの実験作を手に取ることだってあるでしょう。そうやってコミックは、80年以上続いてきたんです。マーベル・スタジオもそれくらい長く続いてほしい。だからこそ、異なるタイプの物事を続けていく必要があるんです。」
ファイギは「全ての作品が全員に刺さるべきかというと、もちろんそうなれば素敵ですが、それは無理な話だと思います」と続けている。作品ごとに強みや弱みがあって当然という考え方だ。全ての作品を万能にしようと試みることはむしろ逆効果で、「そういうことを目指してしまうと、道が狭まって、どれも似たり寄ったりで退屈になり、あっという間に衰退してしまうでしょう」と論じた。
この度ファイギは、80年以上続くコミックの歴史のようにマーベル・スタジオ作品を紡いでいきたいとの考えを語ったが、過去にもコミック映画は半永久的なものだと語ったことがある。かつて「コミック映画ブームはいつまで続くのか」と尋ねられた際、「『風とともに去りぬ』が公開された時に、“小説が原作の映画って、あとどれくらい製作されますか?”と聞かれるようなもの」と違和感を抱いたそうだ。「ストーリーをきちんと伝えて、正しく翻案できれば、観客は22年以上追いかけてくれる。これからもそうだと願います」。
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Source:Entertainment Weekly