アダム・ドライバー、59歳のフェラーリ役に挑む ─ 実年齢より21歳上、マイケル・マン監督最新作

アダム・ドライバー主演、『ヒート』(1995)マイケル・マン監督による最新作『フェラーリ(原題: Ferrari)』のファーストルックが米国で公開された。米Entertainment Weeklyなどが報じている。
本作の舞台は1957年の夏。フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリは、伝説的な自動車レース・ミッレミリアに参戦しようとしていた。1898年生まれのエンツォは当時59歳ごろだが、演じるアダム・ドライバーは1983年生まれの38歳。実に20年もの年月を、メイクと演技で乗り越えることになる。
1957年夏、元レースドライバーのエンツォ・フェラーリは危機に瀕していた。10年前、妻のラウラとゼロから立ち上げたフェラーリ社には経営難が迫り、跡継ぎとなるはずだった息子の“ディーノ”ことアルフレードは病のためにこの世を去り、互いへの感謝を忘れた夫婦関係も立ち行かない。失ったものを取り戻すため、フェラーリは賭けに出ることを決める。イタリア全土、100マイルを走破するミッレミリアへの出場だ。
出演はアダム・ドライバーのほか、妻のラウラ役で『ペイン・アンド・グローリー』(2019)のペネロペ・クルス、愛人のリーナ・ラルディ役で『ダイバージェント』シリーズのシェイリーン・ウッドリー、レースドライバーのピエロ・タルッフィ役で『魔法にかけられて』(2007)のパトリック・デンプシー、イギリスのレースドライバーであるピーター・コリンズ役で『マネーモンスター』(2016)のジャック・オコンネル、女優のリンダ・クリスチャン役で「またの名をグレイス」(2017)のサラ・ガドン、カリスマ的レースドライバーのアルフォンソ・デ・ポルターゴ役で「DOM ドン ~若きギャングの物語~」(2021-)のガブリエル・レオネ。
原作はブロック・イェイツのノンフィクション作品『Enzo Ferrari: The Man and the Machine(原題)』で、マン監督は『戦略大作戦』(1970)などの故トロイ・ケネディ・マーティンの手がけた未発表脚本を映画化する。撮影監督は『Mank/マンク』(2020)でアカデミー賞に輝いたエリック・メッサーシュミット。
映画『フェラーリ(原題: Ferrari)』は2023年内の公開を目指し、2022年8月よりイタリアで撮影中。
Sources: Entertainment Weekly, Variety