【ネタバレ】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ネッド役ジェイコブ・バタロン、今だから話せるマル秘トーク

この記事には、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のネタバレが含まれています。
いつから知ってた?ミステリオとエレメンタルズの正体
──さて、今回は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ブルーレイとDVDリリースのインタビューだから、ネタバレの話をしてもいいですよね!
ですね!
──で……、ミステリオとエレメンタルズ、全部フェイクでしたね!
完全にフェイクでしたね。原作だとミステリオは人を騙すキャラクターでした。今作でも、世界を救うヒーローという設定を信じさせられてしまった。

──確かに、原作コミックではそもそもヴィランだから、ある程度の予想は出来ました。でも、マーベルとソニー・ピクチャーズの事前プロモーションが見事で、「本当にミステリオはニュー・ヒーローなのかもしれない」とすっかり騙されてしまいましたよ。しかも、マルチバースなんて言われちゃうと余計に。
そうそう(笑)。僕たちはずっと皆さんを騙していました。あらかじめ脚本も読んでいたから、すべてフェイクだと始めから知っていましたよ。でも、マルチバースはたぶんガチだと思います。ハッキリとは言えないんですけどね。
──すべてフェイクだと知った時、どう思いました?
超良いと思いました。革命的で、クリエイティブで。他の作品と比べてもサプライズがある。良いトリックだと思います。
──映画の最後にJ・K・シモンズがJ・ジョナ・ジェイムソン役で登場した時は衝撃でしたよ!あのシーン、ジェイコブさんはどんな反応でした?
最高でしょ!あれも脚本を読んで知っていたわけですが、衝撃でしたね。実は、J・Kがやるっていうことまでは知らなかったんです。でもJ・Kが演じてくれて、超感謝です。めちゃくちゃ良い人なんです。
ネッド、無事で良かった
──ネッド役についてなんですけど、彼は親友ピーター・パーカーの部屋を訪問している一方で、ネッドの生活ってあまり描かれていないですよね。彼のバックグラウンドについて、どれくらい知っているんですか?
そのあたりは自分たちで考えるものですね。ネッドはフィリピン人で、母親も父親もいて……、兄弟はいないんじゃないかな。だからピーターのことがあんなに大好きなんですよ。兄弟のように愛しているんですね。

──劇中、ヨーロッパ行きの機内のわずか数時間で彼女が出来る展開も、笑わせてもらいました。
ティーンエイジャーらしくて良いですよね。まだデートとか付き合うっていうことがよく分からないけど、とにかく好きな人とずっと一緒にいたいという。ネッドはあんまりモテないから、自分を好きな人のことがすぐ好きになっちゃうんだと思います。
──ところで、僕たちは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノスの指パッチンで、「あのキャラクターは無事だろうか」って心配していたんですよ。ネッドのことも。
たくさんの人が、僕が指パッチンで消されたのかと気にしてくださったと思います。ルッソ兄弟は、ネッドは消されてないってずっと言っていたんですけど、それも事実と違った。とにかく、皆さんが気にしてくれたのは素敵なことですね(笑)。
ネタバレ王子トム・ホランドとの仲
──『インフィニティ・ウォー』でトム・ホランドが消えていくシーンを観たときはどう感じましたか?
爆笑。めちゃくちゃ面白かった。
──めちゃくちゃ面白かった?!悲しいシーンですよ?
めちゃくちゃ面白かったんですよ。だって、現実世界で彼は消えてないもん。あのシーンでは、ただ横になってるだけでしょう。そんなの笑えますよ。
──ちなみに、トニー・スタークが死ぬことをトム・ホランドにネタバレされたそうですが……。
かなり前にバラされました。2016年とかですよ。普通にバラされました(笑)。自分が出てる映画のこと、全部喋ってきますね。重要な情報でも、何でもない話みたいにサラっと言ってくるんですよ。「あれ食べたよ」「あれ飲んだよ」みたいな日常会話のノリで。

──以前、バリでトム・ホランドにインタビューさせてもらったことがあったんですが、とてもリラックスしていました。
いつもリラックスしてますよね。こういうこと(人前に出たり取材を受けること)に、長いこと慣れているから。
──その時に、彼は「スパイダーマンは大役だから、時々プレッシャーを感じてしまうことがある」と話していました。ジェイコブさんも彼と同じ大作に出演してるわけですから、プレッシャーを感じることはありますか?
やっぱりある程度のプレッシャーはあると思います。ファンの皆さんに楽しんでもらいたい、皆さんが喜ぶものを作らなくちゃいけない、というプレッシャーですね。良いものを作りたいし、スパイダーマンやストーリー、そしてファンにきちんと敬意を払いたいですから。
──トムは、「スパイダーマンは既に2回実写化されているから、僕たちは新しく独自の解釈を加えることが大事だ」とも言っていました。MJやフラッシュ・トンプソンのキャラクター設定を変化させたりとか。
そうですね。実際、僕たちはベンおじさんの下りをやらずに、既にパワーを持っているところから始めました。ピーターのMCUへの合流はすごくオリジナルなやり方でしたよね。ただ後追いするのではなく、新しいやり方を確立する。その点、うまく出来たと思います。

ネッドはホブゴブリンとしてピーターと戦いたい
──ちなみに、ジェイコブさんはヴィランをやりたいんですって?
やりたい!超やりたいと思ってるんです。僕がやりたいのはホブゴブリン。原作コミックでもネッドはホブゴブリンになるから。まぁ、劇中で死ぬのはイヤですけど(笑)。でも、いち役者として、個人的には役の幅を出したいんですね。そういうの好きなんです。悪役をやるチャンスがあるなら、絶対飛びつきます。楽しそうだし。
──でも、もしそうなったらピーター・パーカーと戦わなくちゃいけないでしょ?辛すぎない?そんなこと出来ます?
ファンにとっては良いことだと思いますよ。
──マジですか?
凄いことだと思います。分断ですよ。引き裂かれるんです。もっと興味深いストーリーになると思います。
──恐ろしすぎる……。恐ろしすぎるよ……。
アハハハハ(笑)
──将来実写化して欲しいヒーローとヴィランは誰ですか?
あー、もう、いっぱいいて……。まだ見たことのないやつ……。まずはやっぱりホブゴブリンでしょ。あとはライノに、スコーピオンに……。
──シニスター・シックス。
そう、シニスター・シックス。それです。シニスター・シックスが実写化されたら激アツですよね。
──そこでジェイク・ギレンホールも再登場?
いや、ジェイクは死んだ!あれは死んだ。
──まだ分からないでしょ?
いや、確定しています!ハハハハハ(笑)
──そうなんですか?「ミステリオの死もフェイク説」をうたがってたんですよ。
それはありえないんです(笑)。期待を壊しちゃってすみません(笑)。

尊敬する先輩たち
──MCUの出演者は著名な方ばかりですが、ジェイコブさんが一緒に仕事をしてみたいのは誰ですか?
(ひと息整えて)ロバート(・ダウニー・Jr.)かな。カッコいいもん。それから『キャプテン・アメリカ』のナタリー・ドーマー(ロレイン役)。大きな役ではないけど、大ファンなんです。それから……、ポール・ベタニー(ヴィジョン役)ともご一緒してみたい。カッコいいですよね。ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン役)も大好きです。他にもいっぱいいます。デイヴ・バウティスタ(ドラックス役)も超カッコいい。実はちょっと一緒にやる予定があったんですけど、スケジュールが合わなくて流れちゃったことがあって。
──じゃあ、MCUのキャラクターの中でネッドに会わせたいのは誰?
シュリかなぁ。2人ともインテリだし。ブラック・ウィドウもだけど、今はもう無理ですね。
──今後、役者としてどんな役を演じてみたいですか?
麻薬組織の人とか、イカツいギャングスターとか、暴力団とか、そういう役をやってみたいです。クエンティン・タランティーノやマーティン・スコセッシの作品だったら何でも出たい。ウェス・アンダーソンの作品も出たいです。(フラッシュ・トンプソン役の)トニー・レヴォロリはウェス・アンダーソンの映画に何作も出てるから、嫉妬しちゃいますね。

──尊敬する役者は誰ですか?
ホアキン・フェニックスです。『ジョーカー』の予告編も観ましたが、素晴らしいですね(※インタビューが行われたのは『ジョーカー』米公開前)。彼の出演作は何本も観ていますけど、DCコミックスのキャラクターを演じるなんて、すごく気になります。今までの彼の役とは全然違うので。ドラマチックな役が上手いので、楽しみです。
──では、好きな監督は誰ですか?1位はジョン・ワッツということで。
ハハハハハ(笑)。そう、ジョン・ワッツは1位。間違いないです。やっぱり、スコセッシとタランティーノかな。
──『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』はご覧になりましたか?
観ました!最高!今までとは違いますよね。他のタランティーノ映画よりスローだった。ラストの展開は実際には10~20分の出来事だけど、そのままラストまで突っ走る。ブラッド・ピットが(※映画のネタバレのため割愛)。最高に楽しかったですよ。
──『ファー・フロム・ホーム』のブルーレイとDVDをゲットしたら、お気に入りのシーンを好きなだけ観られるようになりますね。ジェイコブさんが繰り返し観てほしいシーンはどこですか?
ネッドがピーターとMJの間に入ってくるシーンですね。それからネッドとベティのシーンはどれも最高。あとはアクションシーン。最高なアクションばかりだから、1回以上観て欲しいです。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ブルーレイ&DVDは2019年12月4日(水)リリース。デジタル版は配信中。
■ブルーレイ&DVDセット【初回生産限定】 4,743円+税(2枚組)
■4K ULTRA HD & ブルーレイセット【初回生産限定】 6,800円+税(2枚組)
■日本限定プレミアム・スチールブック・エディション【完全数量限定】 9,800円+税(3枚組)
▼『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の記事
発売元・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント