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【ネタバレ】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』続編は「かつてない物語」に ─ マーベル社長が宣言、結末の秘密明かす

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

この記事には、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

『ファー・フロム・ホーム』結末の秘密

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の結末では、ニューヨークの空をピーターが鮮やかにスイングし、MJを連れて高層ビル群が建ち並ぶ街を飛び回る。MJを地上に下ろしたあと、ピーターの目に飛び込んできたのは、大型ビジョンのニュース映像だった。デイリー・ビューグルのJ・ジョナ・ジェイムソンが、ミステリオの遺した映像を入手したというのだ。ミステリオはカメラに向かって、事件の黒幕はスパイダーマンだと語りかける。続いて、傷ついたミステリオのかたわらにスパイダーマンが立ち、とどめを刺そうとする瞬間が映し出された。ミステリオが「スパイダーマンの正体はピーター・パーカーだ」と断言した直後、ビジョンにはピーターの顔が大きく表示される……。

あれほど自分の正体を伏せることに必死だったピーターだが、自分がスパイダーマンであることはあっさりと公然の事実となった。ヒーローが自身のアイデンティティをさらけ出す結末は、師トニー・スターク/アイアンマンのオリジンを描いた『アイアンマン』(2008)と同じものだ。しかしジョン・ワッツ監督は、米Cinema Blendにて、この結末は『アイアンマン』とは逆なのだと強調する。

「『ファー・フロム・ホーム』では、世界がピーターに“あなたが次のアイアンマンになるんですか?”と問いかけ、ピーターは“次のアイアンマンにはならない”と決断する。その代わり、彼は一人目のスパイダーマンになります。しかしピーター・パーカーのことですから、計画通りにはいきません。ピーターが答えを見つけはじめた途端に、すべてを逆転させることにしました。トニーは正体を明かすことを自分で選びましたが、今回はミステリオがやる。ウソやインチキを描いた映画で、ピーターにとって最大の秘密がバラされてしまうのは理にかなっています。」

またColliderのインタビューで、監督は「ピーターは正体を自分で明かす機会すら与えられない。事実上、ミステリオの勝利です」とも言っている。「ピーターは真実を世界に告げざるを得なくなる。ミステリオみたいな人のせいでそうなってしまうなんて、本当に皮肉ですよね」。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

ピーター・パーカーの物語に最大の転覆が起こった『ファー・フロム・ホーム』を経た今、MCU版スパイダーマンはさらなる前進を強いられている。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も、スパイダーマンの正体が暴かれる展開こそが物語を先へと転がすのだと米Fandangoにて認めた。「『アイアンマン』の結末と同じように、ルールが変わったのだと言えます」と。

「『アイアンマン』ではヒーローが自分の正体を公に明かしました。ですから、続編やその後の映画では、アイアンマンのコミックに何十年間も組み込まれていた“正体は秘密”というストーリーに頼れなくなった。そして今、人々はピーターの正体を知っています。ただし、人々は彼を悪人だと思っている。ミステリオが最後のトリックを成功させて、すべてが変わってしまったんです。」




やはりワッツ監督の言うように、『アイアンマン』と『ファー・フロム・ホーム』の結末は真逆だ。ヒーローのアイデンティティが周知されるという一点は共通しているが、トニー・スタークが「自分がヒーローだと自ら明かした」のに対して、ピーターは「悪人であるとミステリオに告発された」のである。今、ケヴィン社長は『ファー・フロム・ホーム』に続く第3作の展開についてこう述べている。

次回作では全く新しいことをしなくてはいけません。いつ、どのように、どうやってやるのかは変化しうるものですが、未だかつてないものの準備をしていることは確かです。[中略]かつてないピーター・パーカーの物語を映画で描く準備ができたことをうれしく思います。」

同じく脚本家のエリック・ソマーズも、米ComicBook.comの取材にて、この大胆な結末にも楽しみを覚えていることを語った。

「エキサイティングなのは、ピーターをMCUに登場させた時のように、新たなストーリーの可能性が開いていること。ベンおじさんのことや、いろんなことを省略し、この世界にピーターを登場させて、トニー・スタークとの関係を深めたことで、まったく新しいストーリーの可能性が生まれた。今回も同じです。とってもエキサイティングですよ。」

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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