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【ネタバレ】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』続編は「かつてない物語」に ─ マーベル社長が宣言、結末の秘密明かす

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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この記事には、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

「かつてないピーター・パーカーの物語」とは

『アイアンマン』と同じ構造、しかし内実は真逆の展開を迎えた『ファー・フロム・ホーム』から、ケヴィン社長の言うところの「かつてないピーター・パーカーの物語」へ。もちろん次回作の内容は完全に未知数だが、すでに製作陣は、そのヒントと思しき発言を繰り出している。

たとえばケヴィン社長はCinema Blendにて、「今後について言えば、スパイディが自分自身の要素に戻るのは面白いですよね」と話したのだ。

「(ピーターが)トニーやアベンジャーズのもとを離れて、自分自身で、一人のヒーローとして立つ。しかも彼が対峙しているチャレンジは、『シビル・ウォー』のようにアベンジャーズと戦うというものでも、『インフィニティ・ウォー』や『エンドゲーム』のように宇宙人と戦うというものでもない。すべてはピーターに焦点が当たった、ピーター自身の挑戦です。」

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

すなわち、これまでMCU全体のストーリーの中で立ち振る舞い、前作『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でさえアベンジャーズやアイアンマンとの関係性を踏まえて動いていたスパイダーマンは、よりによって“正体がバレる”というタイミングで、自身に固有の物語にようやく到達したのだ。スパイダーマンにとっては『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から通算5本目の登場作品となった『ファー・フロム・ホーム』だが、物語の進捗具合としては、トニー・スターク/アイアンマンが『アイアンマン』の結末で立った地点に等しいのかもしれない。もっとも自身が悪人だと考えられている一点において、状況はより深刻なのだが。

ちなみにワッツ監督は「これからどうしていくかというアイデアは、しっかりあります」話しているほか、「もしも次回作のヴィランを自由に選べるなら?」という質問には、“スパイダーマン狩り”に執念を燃やすという設定のクレイヴン・ザ・ハンター挙げた。「どうやってクレイヴンを登場させるか、ですよね」と話しているワッツ監督だが、ここまでの状況を整理してみれば、なんだかすでに御膳立ては済んでいるようにも思えてくる。仮に、スパイダーマンはミステリオ殺しの極悪人だと人々が信じるのなら、もはやピーター・パーカーは身を隠しながら疑惑を晴らすほかないだろう。ということは、悪党であるスパイダーマンを追う“狩人”を登場させることも決して難しくはないような……。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)より世界最速公開中

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

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Sources: Cinema Blend, ColliderFandango, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。