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【インタビュー】トム・ホランドと『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』、ヒーロー演じる責任と喜び ─ 「僕、80歳になってもピーター役を演じたいんです」

"Spider-man: Far From Home" Indonesia Fan Event
Photo by Anthony Kwan/Getty Images for Sony Pictures Entertainment

── (THE RIVER)前作『スパイダーマン/ホームカミング』(2017)では、ヴィランはバルチャーだということが事前の予告編やポスターでも明らかでしたよね。でも『ファー・フロム・ホーム』の事前プロモーションでは、あまりヴィランの姿が見えてきません。ミステリオは本当に味方なんですか、それともヴィランなんですか?


ミステリオと僕はチームで相棒で、協力してエレメンタルズと戦うんです。彼が現れたのは、サノスが(トムホ、指を綺麗にパチンと鳴らしながら)指パッチンによって次元の狭間が生じたからで、マルチバースからやってきたんです。異次元の主要素(エレメンタル)で出来た怪物で、地球を壊滅させようとしているんですね。で、世界の運命がスパイダーマンとミステリオにかかっているというわけです。アクションシーンは圧巻ですよ。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
SPIDER-MAN: ™ FAR FROM HOME

『インフィニティ・ウォー』ネタバレ事件の真相語る

── あなたの正体はスパイダーマンですか、それともスポイラーマン(スポイラー=ネタバレ)ですか。

はははは(乾いた笑い)。まだネタバレはしてないですよね?上手いことやってますよね?今回のプレスツアーでは、まだネタバレしてないはず。めっちゃ気を付けてるんです。僕の頭には赤いレーザーが向けられてますからね。

── (事情を知らない様子の別の記者より)ネタバレしたことがあったんですか?

何回かやっちゃってます。『インフィニティ・ウォー』の時に1回、LAの劇場にサプライズ登場したことがあって、マイクを持たされたんです。僕、『インフィニティ・ウォー』のラストで死ぬじゃないですか。で、その時は登場前に「皆さん、『インフィニティ・ウォー』を観終えた直後ですよ」って聞かされてたんですよ。だから登場するなり、「安心してください、生きてますよ!」って言っちゃったんです。お客さんはポカーンですよ。面白いなー、何で誰も笑わないのかなーって思ってたんですけど、隣見たらケヴィン・ファイギとジョー・ルッソが(鬼の形相で)「黙れ!黙れ!」って。「何で?良いじゃん!現実の僕は死んでないんだから」って感じだったんですけど、なんか上映前だったらしいですね。大勢の前で全部ネタバレしちゃった。

新しい世代のスーパーヒーローを演じるということ

── スーパーヒーロー映画に求められるものが、ただ「世界を救う」物語だけではなくなってきています。こうした変化についてどう思いますか。

どんどん現実的になってきていて良いなと思います。かつてのスーパーヒーローは、空を飛んでパンチをお見舞いして終わり、みたいな、弱点のないヒーローが描かれていました。でもピーター・パーカーはただの人間で、たまたまスーパーパワーを授かっただけの男の子。その力をどう扱えばいいのかも分からないんです。

『ファー・フロム・ホーム』は、このテーマを発展させるんです。ピーターは『エンドゲーム』後で疲れ果てていて、しばらくスパイダーマンを休業したがっているんです。でも映画を通じて、スパイダーマンであることは逃れられない責任なんだって気付いていくんです。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
SPIDER-MAN: ™ FAR FROM HOME

──(THE RIVER)MJがメリー・ジェーンではなかったりとか、MCU版の解釈が好きです。個人的には、いつかMCUでJ・ジョナ・ジェイムソン編集長が観てみたい。これまでの『スパイダーマン』の伝統ではなく独自路線を行くところについて、どう思いますか?

すごく大事なことだ思っています。『ファー・フロム・ホーム』で、ヴェニスでボートに乗っているシーンひとつ見ても、最近の映画としても特に多様性に溢れている。今の世代は多様性と寛容に満ちていて、僕たちはその世代の代表。ジョン・ワッツ監督こそ、そのメッセージを発信してくれた第一人者ですよ。MJの変化(※1)も、ネッドが大事な役なのも、フラッシュ・トンプソン(※2)も、この業界にとってとても大きな前進だと思います。今後、『スパイダーマン』が3、4、5、6、7とどれだけ続いてこうと、このスタンスは崩したくない。若い世代にポジティブなものを見せることが大切ですから。

※1 MJの変化:サム・ライミ版3部作では白人女優キルスティン・ダンストが演じたピーターの恋人MJことメリー・ジェーンは、コミックでも白人キャラクターとして知られる。MCUでは、白人と黒人のハーフであるゼンデイヤが演じ、役名もイニシャルこそMJでありながら別のキャラクターとして登場した。

※2 フラッシュ・トンプソン:ピーターをいじめるスクールカースト上位層で、主に白人として描かれてきた。MCUではピーターと同じく学力コンテストの部活に勤しんでおり、グアテマラ系アメリカ人のトニー・レヴォロイが演じた。

── 今作のピーター・パーカーは、スパイダーマンであることに疲れて休暇を取りたがるわけですが、あなたもスパイダーマン役としての責任があって、世界中の熱狂的なファンから注目され続けています。

僕が小さい頃は、アンドリューとトビーのスパイダーマンに憧れて育ちました。でも、今の子どもたちは僕に憧れて育っていくんだろうなという自覚があります。だから、模範にならなくちゃという大きな責任を感じています。家族で取り組んでいるチャリティ活動とか、公共の場での振る舞い、他人との接し方を通じて、人の模範になれるようにすごく頑張っています。スーパーヒーローを演じるんですから、それも大事な仕事のうちですね。スクリーンの外でも、ヒーローらしくあろうと努めています。


「時々、注目されるのが怖くて気圧されることもあります」との本音も明かしたトム。「でもスーツを着ると、童心とか幸福感に包まれる」と、スパイダーマン役を演じられる喜びを何より強調する姿が印象的だった。「僕、80歳になってもピーター役を演じたいんです。」

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)世界最速公開。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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