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【気分転換におすすめ】受験生に見てほしい、人生を変えるかもしれない映画10本

受験シーズン真っ只中である。本来なら、受験生のみなさんは映画を見ている暇もないくらいに追い込まれているだろう。しかし、もしも気分転換に「映画でも見てみよう」というつもりになれば、モチベーションを高めてくれるような内容をチョイスしてほしい。本記事では、筆者が「受験生に見てほしい映画」を独断で10本セレクトしてみた。

『ペーパー・チェイス』(1973)

名門中の名門、ハーバード大学法学部の日常を描いた傑作。主人公のハートは優秀な成績で卒業し、出世街道を歩むことしか頭になかった。しかし、スーザンという恋人に出会ってから勉強以外に大切なものもあると実感する。遊びと勉強を行ったり来たりするハートの姿は、人生の分岐点そのものだ。受験勉強もまた同じ。重要なのは「どんな大学に入るか」ではない。「何のために大学に入るか」。受験が終わっても人生の学びは続いていくのである。

ロッキー』(1977)

見ていない人に誤解されやすい映画の代表。本作はいわゆるスポ根のボクシング映画ではない。勝利や名誉のために闘うのではなく、自分で自分を認めるために闘う男の話だ。受験で不運な結果に終わる人もいるだろう。しかし、「あのときもっとこうしていれば」と後悔せずに済むよう、ロッキーの生き様に心を揺さぶられてほしい。頑張ることはかっこ悪くなんてないのである。

『愛と青春の旅立ち』(1982)

主題歌も大ヒットしたラブストーリーの定番……のはずが、その実は、士官学校のしごきを見せつけられるハードな内容である。主人公のザックが教官から受ける指導は理不尽で、「どうしてこんなこと続けるの?」と思わずにはいられない。そう、受験勉強もつらいだけで何の役に立つかはわからない時間である。ただ、人生の難関は通り過ぎて初めて、どんな意味があったか明らかになる場合もある。

『コーチ・カーター』(2005)

弱小バスケットボール部を強豪にまで鍛え上げた名コーチ、カーター。しかし、部員の学力を問題視した彼は、目標の点数を取るまで部活動を禁止する。町中を敵に回してまで。何のために勉強をするのか?それは自分の選択肢を広げるためだ。すべての人間がスポーツ選手や芸能人になれるわけではない。しかし、勉強は裏切らない。目的さえはっきりしていれば、つまらないはずの勉強も意味を持ち始める。

『扉をたたく人』(2008)

老齢に差し掛かった大学教授、ウォルターは妻に先立たれて無気力な毎日を送っていた。しかし、移民の青年、タレクからジャンベを教わって人生の楽しみを見出していく。さまざまなメッセージを孕んでいる1本だが、「いくつになっても学ぶことは楽しい」というのもひとつの解釈である。そして、この映画の切ないラストを深く理解するためには、高校までの学校教育だととても無理だ。進学先で視野を広げてほしい。

『ソーシャル・ネットワーク』(2010)

とにかく大学ではデカいことをしてみたい!そんな野望がある人に見てほしい傑作映画。マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを創設したのは大学在学中だったのだ。ファッションもイケてないザッカーバーグが、頭脳だけでエリート連中を追い落としていく姿はなんとも痛快。IT業界が伸び続けている時代、次のザッカーバーグはあなたかもしれない。そのポテンシャルは進学先で開花するかも?

glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー』(2011)

有色人種、身体障害者、同性愛者にいじめられっ子…。学園内のマイノリティたちが集まったグリークラブが全国優勝を目指す大ヒットテレビドラマのコンサート版である。映画のキャストたちが満員のスタジアムで、劇中歌を次々に披露していく。不器用な学生にとって、ハイスクールとは時に地獄だ。しかし、どこかに自分が輝ける場所はあるはず。入試の先にそれがあらんことを!「君もいつかなりたがるさ。僕みたいな負け犬にね」(「Loser like me」)。

Writer

石塚 就一
石塚 就一就一 石塚

京都在住、農業兼映画ライター。他、映画芸術誌、SPOTTED701誌などで執筆経験アリ。京都で映画のイベントに関わりつつ、執筆業と京野菜作りに勤しんでいます。

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