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ライアン・ゴズリングの表情に注目 ─ 『ファースト・マン』アームストロングが娘の死を語る本編映像が公開

『ファースト・マン』
© 2018 Universal Studios and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

『ラ・ラ・ランド』(2016)のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴスリングが再タッグを組む『ファースト・マン』が、月面着陸から50周年のアニバーサル・イヤーとなる2019年2月8日(金)に公開される。本作はゴールデングローブ賞で作曲賞を受賞、放送映画批評家賞で10部門ノミネートされるなど高い評価を受けており、アカデミー賞ノミネートへの期待も高まっている。

このたび宇宙飛行士の山崎直子氏も共感したと語る、ニール・アームストロングが娘の死について語る本編映像が公開された。

アポロ11号の船長ニール・アームストロングは、人類で初めて月面着陸を果たした人物として、輝かしい栄光のみが世に知られている。本作ではそんなニールの内面や人間性にフォーカスし、映画の冒頭では、ニールが宇宙飛行士になる決断をする直前に幼い娘を病気で亡くしていたことが明かされる。大きな心の傷、苦悩や葛藤を抱えながら、宇宙飛行士として人類の夢を背負ったミッションに挑んでいく姿が、繊細な心理描写とともに丁寧に描き出されるのだ。

このたび公開された映像は、ライアン・ゴズリング演じるニール・アームストロングが、宇宙飛行士の選抜試験で面接を受けるワンシーン。4名以上もの面接官が見守る前でニールは持論を淡々と披露し、一同を唸らせる。

完璧な受け答えを前に、キアラン・ハインズ演じる宇宙センターの初代責任者ボブが「ほかに質問は?」と確認すると、ひとりの面接官が「娘さんのことは気の毒だ」と声をかけた。ニールは黙ったまま面接官を見つめ、「質問は何ですか?」と一言。面接官が「そのことが影響を与えると思うか?」と聞き直すと、ニールは「影響を与えないと思うのは難しいでしょう」と答えた。宇宙飛行士になる素質として申し分ない優秀な見解や考え方を持つ一方で、娘の死についても言葉を濁さず正直に答える姿からは、たった一人の父親にほかならない人間味を感じることができる。

『ファースト・マン』
©Universal Pictures

このシーンは、宇宙飛行士の山崎直子氏が『ファースト・マン』で最も印象に残ったシーンとして挙げている場面。「上映時間の2時間21分、映像すべてがリアリティたっぷりでした」と絶賛する山崎氏は、ニールが娘についての質問で答えた言葉について、「宇宙飛行士として任務に集中すると同時に、人間として、父親として嘘をつきたくないと思う心情には、一人の宇宙飛行士として、そして一人の親としてとても共感できました」とコメント。「その受け答えを汲み取った上で、ニールを信頼し、一緒に訓練していくことを選ぶ。そんなチームワークや信頼関係を描くことで、ニールの心の部分をしっかり引き出しているのだなと感じました」と語った。

デイミアン・チャゼル監督は、本作について「月面着陸についての話はたくさんありますが、それを成し遂げるまでに何を感じていたのか、月面に立った初めての人間になるのはどんな気持ちだったのかが知りたかったんです。何より重要なのは、これは宇宙旅行を経験しながらも良き父親、良き夫であろうと努力した、一人の男の感動的な物語だという点です」と述べ、ニール・アームストロングという一人の男とその人生にきちんと焦点を当てたことを明かしている。

『ファースト・マン』
©Universal Pictures

歴史上に名を残す栄光を手に入れたニール・アームストロングの人生を、臨場感たっぷりの映像や、当事者にしかわからない苦悩や葛藤を交えながらドキュメンタリーのようにリアルに描き出す、若き天才デイミアン・チャゼル監督の最新作に注目が集まる。

映画『ファースト・マン』は2019年2月8日(金)全国ロードショー。

『ファースト・マン』公式サイト:https://www.firstman.jp/

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THE RIVER編集部THE RIVER

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