Menu
(0)

Search

『ラ・ラ・ランド』チーム最新作、月面着陸描く実話アクション映画に?「100%ミッション・ムービー」脚本家が豪語

Creative Commons CC0

『ラ・ラ・ランド』(2016)のデイミアン・チャゼル監督、音楽担当ジャスティン・ハーウィッツ、そして主演俳優ライアン・ゴズリング。この3人が再びチームを組んで挑む新作映画『ファースト・マン(原題:First Man)』は、人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士ニール・アームストロングを描く伝記作品。しかし、どうやらただの「伝記モノ」にはならなさそうだ……。

本作で脚本を手がけるジョシュ・シンガー氏が、このたび米The Boston Globe誌に登場。新境地となる『ファースト・マン』で、デイミアン監督が仕掛ける驚きの切り口を語っている。

「デイミアンのビジョンは最初から非常にクリアでした。“この映画がどれだけチャレンジングか理解してもらえるだろうか?”、“この直感的な本質についてわかってもらえるかな?”って言ってましたね。
これまで、宇宙計画は穏やかなタッチで描かれてきました。でもデイミアンは“ずっと怖がらせたい”と言いました。初期段階で話していたことですよ。ニール(・アームストロング)が勇敢なのは、月面に立ったからじゃない。全部乗り越えてやるという気概があったからです。」

すなわちデイミアン監督は『ファースト・マン』で、生死を賭けた挑戦に身を投じたニール・アームストロングという男の物語を描こうとしているのだ。極限に挑んでいく人間の狂気…といいかえれば、彼の代表作『セッション』(2014)を思い出す人も少なくはないだろう。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のニコール・パールマンとともに脚本を執筆したジョシュは、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)や『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2018)といった社会派作品に携わってその筆力を発揮してきた人物だ。そんな彼にとって、『ファースト・マン』は「100%ミッション・ムービー」だという。

「月面に到達した男の視点から、月に向かっていく様子を描く映画です。少なくとも5つは大規模なアクションシーンを書きました。もしもみなさんの心拍数が急上昇しなかったり、客席の縁をつかまずにいられるようなら、僕はショックですね。」

『ラ・ラ・ランド』で客席に衝撃を与えたデイミアン監督は、新境地となる伝記映画の世界で、どうやら新しい試みに出ているようだ。今度はどんな風景を見せてくれるのか、今から楽しみでならない。

映画『ファースト・マン』は2018年10月12日に米国公開予定。『ラ・ラ・ランド』のブルーレイ&DVDは現在発売中だ。

[お詫び]
記事初出時、一部人名に誤りがありました。現在は正しい表記に改めております。訂正をご報告させていただくとともに、深くお詫び申し上げます。

Source: Boston Globe

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly