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『ファースト・マン』地球上では撮影できないはずの月面着陸シーンを撮るために

ファースト・マン
© 2018 Universal Studios and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

『ラ・ラ・ランド』(2017)のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再タッグを組み、人類史上初の月面着陸を成功させたニール・アームストロングの挑戦を描く『ファースト・マン』は、やはり月面着陸シーンが最大の見どころとなる。

本作は、当時の生活感や色合いを表現するため、粒子の荒い16mmのフィルムカメラなどを使って撮影を行っているが、月面着陸シーンでは一変、IMAXカメラを採用。これにより、息をのむほどに美しい宇宙の景観と、まるで乗組員のひとりとなって宇宙船に搭乗しているような臨場感を映像化することに成功している。


どうやって月面を再現するべきか

本作のプロダクション・デザインに携わり、クリストファー・ノーラン監督の名作SF映画『インターステラー』(2014)では宇宙空間を見事に再現したことでアカデミー賞美術賞にノミネートされたネイサン・クロウリーは「脚本を読んだ時から、プロダクション・デザインは困難な作業だと分かっていた」と語る。「X-15、ジェミニ号、アポロ号を作り上げ、月面着陸も行う。でも無邪気に『問題ない、やれる』と思っていたんです。ただ、月のセットについては考えないようにしていた。どうやってそれらしいセットを作ればいいのか、見当もつかなかったから。

闇が広がる宇宙空間にポツリと浮かぶ月面。もちろん地球上では絶対に見つかることのない”月面のロケ地”探しで、製作チーム一同は幸運にもアトランタで都合の良い採石場を発見する。

ファースト・マン
©Universal Pictures

では、照明はどうするか。『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞撮影賞を受賞、さらに本作でも英国アカデミー賞にノミネートされた撮影監督リアヌ・サンドグレンは、“この地球上でもっとも強力な照明”を特注で用意。地球上では再現のしようがなかった”月面に当たる太陽光”を見事に映像化してみせた。

本シーンを撮影するころには他のシーンはほぼ撮り終えていたようで、チャゼル監督は「月のシークエンスを撮影した時には、登場人物たちと同じような気持ちになりました。『全てはこの瞬間のためだった』」とコメント。ニール本人を演じたライアン・ゴズリングも「人類初の月面歩行を成し遂げた時のニールとバズと管制室のやり取りの録音音声を聞きながら、あのシーンを撮影しました」と振り返る。「ニールと同じ経験をするのはすごくシュールでしたよ」と語るライアンによれば、映画は「ニールの視点から撮影しているから、見ている観客とも彼の体験を共有することができる」という。

映画『ファースト・マン』は、全ての観客を月に連れていく作品だ。多くの犠牲を要した危険極まりないミッションを、劇場の座席で共にせよ。2019年2月8日(金)日本公開。

『ファースト・マン』公式サイト:https://firstman.jp/

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THE RIVER編集部
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