Menu
(0)

Search

「香り」で母の記憶に飛び込め、タイムリープ・スリラー『ファイブ・デビルズ』予告編&ビジュアル公開

ファイブ・デビルズ
©2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma - Division

“香り”の能力で記憶に飛び込む、新たなタイムリープ・スリラー映画の傑作がフランスから登場だ。

2022年カンヌ国際映画祭のグランプリに輝く『Stars at Noon(原題)』、ジャック・オーディアール監督『パリ13区』(2021)の脚本を手がけた新鋭レア・ミシウス監督の最新作『ファイブ・デビルズ』が、2022年11月18日(金)に全国公開される。このたび、予告編&日本版ビジュアルが到着した。

ファイブ・デビルズ
©2021 F Comme Film – Trois Brigands Productions – Le Pacte – Wild Bunch International – Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma – Division

嗅覚に不思議な力をもつ少女・ヴィッキーは、こっそりと母親・ジョアンヌの香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母・ジュリアが現れたことから、彼女はさらなる香りの能力を目覚めさせる。ある香りを嗅ぐと、ヴィッキーは自分が生まれる前の、母と叔母の記憶にタイムリープするようになったのだ。何度もヴィッキーが時空を超えるうち、その行為はやがて家族の運命を変える結末へ向かっていく……。

本作は第75回カンヌ国際映画祭監督週間でクィア・パルムに選出され、批評家から「息を呑むほど美しい」「センセーションを巻き起こした」と称賛された一作。謎めいた家族ドラマがSFの領域に突入し、やがて情熱的な愛の物語に変化していく衝撃的なストーリーのほか、35mmフィルムで撮影された映像は、美しく、恐ろしく、どこか懐かしい。

ファイブ・デビルズ
©2021 F Comme Film – Trois Brigands Productions – Le Pacte – Wild Bunch International – Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma – Division
ファイブ・デビルズ
©2021 F Comme Film – Trois Brigands Productions – Le Pacte – Wild Bunch International – Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma – Division

公開された予告編では、“ファイブ・デビルズ”という閉鎖的な村をとらえた美しい映像とは対照的に不穏な音楽が流れるなか、香りの能力をもつ少女・ヴィッキーと両親のもとに、音信不通になっていた父の妹が訪れる。歓迎されない妹の正体を探るため、少女がタイムリープしたのは10年前の記憶だった。母親・ジョアンヌ役として主演を務めたのは、『アデル、ブルーは熱い色』(2013)のアデル・エグザルコプロスだ。

監督・脚本のレア・ミシウスは、いくつものジャンルにまたがる物語が生まれたきっかけを「モザイクのかかった匂いに取り憑かれた女の子のアイデアから組み立てました」と語り、自らのエピソードを明かした。「私は幼い頃から、香りを嗅ぎ分けて再現する訓練をしていました。香水業界に入りたいからではなく、もっと素朴なもの、もっと純粋に感覚的なものを探していたのです」。なおミシウスによると、本作は「ツイン・ピークス」『シャイニング』『アス』といったスリラーの傑作に影響を受けたそう。随所に織り込まれたオマージュとリスペクトも見どころだ。

映画『ファイブ・デビルズ』は2022年11月18日(金)全国公開

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly