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セバスチャン・スタン新作『Fjord』NEON配給決定 ─ 話題作『顔を捨てた男』共演者と再タッグ、カンヌ映画祭での注目作に

Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sebastian_Stan-64508.jpg | Remixed by THE RIVER

アベンジャーズ』バッキー役でお馴染みのセバスチャン・スタンが出演する新作映画『Fjord(原題)』の北米、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでの配給権をNEONが獲得したことが分かった。The Hollywood Reporterなどが報じている。

本作は『4ヶ月、3週と2日』(2007)でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞し、世界的評価を博したルーマニア出身の映画監督クリスティアン・ムンジウによる、初の英語作品となるファミリードラマ。ルーマニア人の父(スタン)とノルウェー人の母(レナーテ・レインスヴェ)からなるゲオルギュー家は、母の故郷の人里離れた村に移り住む。彼らはすぐにベイサイドの隣家に住むハルバーグ一家と親密になり、子どもたちも生い立ちの違いを超えて親友となる。しかし、ゲオルギュー家に不穏な行動が疑われたことで、彼らの生活は混乱に陥り、田舎町で詮索の的となってしまう…。

スタンとレインスヴェは2025年7月11日に日本公開が決定したA24製作『顔を捨てた男』でも共演した間柄だ。母国ノルウェーでキャリアを重ねたレインスヴェは『わたしは最悪。』(2021)で人生への迷いや少女時代のトラウマから時に破天荒な行動に出てしまう主人公を演じぬき、カンヌ国際映画祭の主演女優賞に輝いた実力派。TVシリーズ「推定無罪」(2024)でも物語の鍵を握るキャラクターを好演し、国際的に注目が集まる今、スタンとの早々の再タッグに期待がかかる。

また、監督のムンジウと同じくルーマニア出身のスタンと、ノルウェー出身のレインスヴェが自らのルーツを反映した役どころが、物語にどう活かされるかも興味深い。撮影はノルウェーですでに完了しており、開幕を迎えた第78回 カンヌ国際映画祭のフィルム・マーケットで注目の1作となりそうだ。

NEONは2017年の設立以来、『パラサイト 半地下の家族』『TITANE/チタン』『ANORA アノーラ』など意欲作を果敢に配給し、ヒットに導いている。スタンが出演した『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)やレインスヴェの主演作『わたしは最悪。』も北米での配給はNEONが手がけた縁がある。

スタンはノンフィクション作品をベースとした新作『Burning Rainbow Farm』にて、大麻活動家を演じることが報じられたばかり。『サンダーボルツ*』のアツいリーダー、バッキーから、活躍の幅をさらに広げるスタンの勢いはまだまだ止まらない。

Source:The Hollywood Reporter,Variety,Deadline

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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