DCドラマ「フラッシュ」エロンゲイテッドマンは「無期限のお休み」へ ─ シーズン7、事実上のキャスト交代で再登場

2020年6月、DCドラマ「THE FLASH/フラッシュ」でエロンゲイテッドマン/ラルフ・ディブニー役を演じていたハートレイ・ソーヤーが、シーズン6をもって解雇された。過去の差別的ツイートが原因だった。シーズン7は2021年に米国放送予定だが、これまで積み上げられてきたエロンゲイテッドマンの物語は今後どうなってしまうのか。
ショーランナーのエリック・ウォレス氏は、米Entertainment Weeklyにて、シーズン7にもエロンゲイテッドマン/ラルフが「少なくとも1エピソードは」登場することを明かしている。ただし、身体をゴムのように伸縮させられるという設定を活かして、ハートレイではない俳優が演じることになるようだ。
「ストーリーを締めくくるため、シーズン7の序盤にはラルフを登場させなければいけません。幸い、ラルフは顔や見た目を自在に変えられますから、まだエロンゲイテッドマンを出すことはできる。私たちが求めていることはやれるし、ファンのみなさんにもお別れを言ってもらうことができます。」
ラルフが再登場するのは、ナタリー・ドレイファス演じるスー・ディアボンをめぐる展開に決着をつけるため。ウォレス氏は「事実上の再キャスティングですが、出番は多くありません」と述べて、「キャラクターの精神に敬意を払い、スーの事件に満足のいく結末を与えつつ、ユーモアもあります」と予告した。
一方、シーズン7をもってエロンゲイテッドマンの出番が永久に終わるわけではない模様。ウォレス氏いわく、お別れの期間は「無期限」であり、「エロンゲイテッドマンにはしばらく休んでもらいますが、可能性は残しておく」という。「未来がどうなるかはわからないまでも、これで終わりではありません。いつ、どのように戻ってくるのかは決まっていませんが」。
むろん製作チームは、ハートレイの解雇に伴うエロンゲイテッドマンの退場によって、事前に計画していたシーズン7の物語を変更することとなった。今では当初の構想からラルフを外し、別のキャラクターに焦点を当てる方針だ。もっともウォレス氏は、「サプライズなので言えませんが、物語はより強いものになったと思う」と自信をにじませた。
なおシーズン6で初登場したスー・ディアボンは、コミックではラルフと結婚するキャラクター。しかしウォレス氏によれば、エロンゲイテッドマンは不在ながら、スーは今後も複数のシーズンにわたって登場するという。こちらも当初の計画とは異なる展開だが、「思ってもみなかった背景や成長を描くことができている」と語り、むしろ物語の可能性は広がっていると強調した。「楽しく、そして予想外の展開になると思います。執筆した私たちがそうだったので」。
ドラマ「THE FLASH/フラッシュ」シーズン7は2021年の米国放送予定。
Source: Entertainment Weekly