ザック・スナイダー、フラッシュ役にエズラ・ミラー起用の決め手は『ウォールフラワー』

ワーナー・ブラザース製作によるDC映画ユニバースは、映画『マン・オブ・スティール』(2013)や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)を生んだザック・スナイダーがその礎を築いた。今後、ザック本人がDC映画でメガホンを取る予定はひとまずないものの、それぞれのキャラクターにふさわしい俳優を選抜した功績はあまりにも大きい。
映画『ジャスティス・リーグ』(2017)で本格的な初登場を果たし、現在単独映画の企画が進められているバリー・アレン/フラッシュも、ザックの手によってキャスティングが左右されたヒーローの一人だ。演じているのは『ファンタスティック・ビースト』シリーズでクリーデンス・ベアボーン役を務めているエズラ・ミラーである。
このたびザックは、愛用するSNS「VERO」にてフラッシュ役にエズラを起用した決め手を明かした。一人のファンから「フラッシュ役はエズラ・ミラーだと最初から決めていたんですか?」と尋ねられた監督は、「『ウォールフラワー』を観た日にね」と答えているのである。
スティーブン・チョボスキーが、自ら著した青春小説を脚色・監督した映画『ウォールフラワー』(2012)は、批評家や映画ファンから高く評価され、日本でも多くの観客に愛されている一本。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズや『フューリー』(2014)のローガン・ラーマン、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンが出演し、エズラはエマ演じる少女サムの義理の兄であるパトリックを演じた。その屈折した魅力をスクリーンに表出せしめたエズラの演技を観てフラッシュ役への起用を決めたというあたり、ザックの中には一筋縄でいかないバリー・アレン像があったのかもしれない。
なお、エズラ・ミラーが主演する予定の単独映画『ザ・フラッシュ(仮題)』は、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)のジョン・フランシス・デイリー&ジョナサン・ゴールドスタインが監督を務め、脚本は『キング・アーサー』(2017)のジョビー・ハロルドが執筆。「共感できるヒーロー映画」を目指すとして、等身大のキャラクター造形になることが示唆されている。
Source: Comicbook.com
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