『ロケットマン』監督、『紳士同盟』現代リメイクへ

音楽伝記映画『ロケットマン』(2019)で高い評価を受けたデクスター・フレッチャーが、1960年代のイギリス映画『紳士同盟』(1960)のリメイク版で監督を務めることが明らかとなった。米The Hollywood Reporterが報じている。
1958年出版のジョン・ボーランドによる小説を原作とした『紳士同盟』は、ロンドンで銀行強盗に挑む元イギリス陸軍将校たちを、英国ユーモアを絡めて描いた作品。オリジナル版には、『ガンジー』(1982)など数々の名作を監督し、『ジュラシック・パーク』(1993)でパークの創設者ジョン・ハモンドを演じた故リチャード・アッテンボロー、『アラビアのロレンス』(1962)のジャック・ホーキンスらが出演した。
フレッチャーは2024年初頭から本プロジェクトに関与。当初スカイダンスで開発されていたこのリメイク版は、スタジオの合併を受けて現在はパラマウントで進行中だ。
脚本は、『モアナと伝説の海 2』(2024)で原案を担当し、マーベルの脚本家プログラム出身のベック・スミスが手がける。製作総指揮には、フレッチャーの妻でオペラ・演劇プロデューサーのダリア・イベルハウプタイテ、リチャード・アッテンボローの息子マイケル・アッテンボロー、オリジナル映画の脚本家ブライアン・フォーブスの娘エマ・フォーブスが名を連ねる。
俳優出身のフレッチャーは、ガイ・リッチーの長編映画監督デビュー作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)のソープ役で知られる。その後、『レイヤー・ケーキ』(2004)『キック・アス』(2010)などに出演し、『ワイルド・ビル』(2011)で監督デビューを果たした。『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)ではブライアン・シンガーの後任として監督を務め、『イーグル・ジャンプ』(2016)やアクションコメディ映画『ゴースデット』(2023)でもメガホンをとり、俳優業と監督・プロデューサー業を両立させている。
フレッチャーが古典の魅力を残しつつ、1960年代の映画を現代風に蘇らせることに期待したい。
Source:The Hollywood Reporter