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アイザック・アシモフ原作ドラマ「ファウンデーション」米予告編 ─ SF史に残る大作、Apple TV+にて遂に映像化

ファウンデーション
Apple TV+

SF・ミステリ・ノンフィクションの巨匠、作家アイザック・アシモフの代表作をApple TV+がテレビシリーズ化する「ファウンデーション(原題:Foundation)」が2021年に配信されることが決定。あわせて米国版予告編が公開された。

「できることは、闇を小さくすることだけ」。物語のキーパーソンである数学者ガール・ドーニックの言葉から映像は幕を開ける。つづいて登場するのは、脚本・製作総指揮を務めたデヴィッド・S・ゴイヤーだ。『ダークナイト』3部作の脚本を手がけた人材が、今度はSF小説の歴史に名を残す大作に挑む。ゴイヤーは「過去50年間、人々は『ファウンデーション』の映像化に挑戦してきました。『スター・ウォーズ』にも大きな影響を与えています」と語った。「史上最高のSFで、物語も視野も広い。1,000年にわたる物語です」。

ドラマ版が『ファウンデーション』をいかに翻案するのか、その全貌は謎のベールに包まれている。Apple TV+が公開したあらすじには、「銀河帝国が失墜する中、人類を救い、文明を築き直すべく、壮大な旅に出る亡命者たちの記録」とだけあるのだ。

ファウンデーション
Apple TV+

映像では、心理歴史学者のハリ・セルダンが「私は明日捕まる。君もだ、きっと間違いない」とガールに告げる様子が収められている。「私の仕事、心理歴史学のことはよく知っているだろう?」と尋ねられ、ガールは「はい、理論上は…だけどそれがどう関係あるのか…」と戸惑う。その様子に、ハリは「理論上じゃない」と一言。“心理歴史学”とは、アシモフが生み出した、人々の行動の集積から来たるべき未来を予測する架空の学問だ。

「あなたは未来を予言できる。彼らはそれを恐れている」という声の主は、無人惑星ターミナスの初代市長サルヴァー・ハーディン。映像では、ハリの「彼らは私の力を信じる人々を恐れている。私の予測する未来が気に入らないんだ」という声、そして「帝国は堕ちる。秩序は失われ、驚くべきことが起こる」という“予言”が聞こえる。広い海、宇宙船、アーマーを身にまとった兵士たち、燃える本、そして謎のクリーチャーなど、巨大な世界観と謎を示唆する短いカットの連続に注目だ。映像は水面から顔を出すゴールの表情と、「できることは、闇を小さくすることだけ」という冒頭のセリフで締めくくられる。

出演者には、物語のはじまりを担うハリ・セルダン役に「チェルノブイリ」(2019)のジャレッド・ハリス、銀河帝国皇帝のブラザー・デイ役に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のリー・ペイス、数学者ガール・ドーニック役に新鋭女優ルー・ロベル、市長サルヴァー・ハーディン役に『ファイティング・ファミリー』(2019)のリア・ハーヴェイ。そのほか『誘拐の掟』(2014)のラウラ・ビルン、テレンス・マン、キャシアン・ビルトンらが出演する。

ドラマ「ファウンデーション(原題:Foundation)」は2021年、Apple TV+にて配信予定

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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