ブレンダン・フレイザー、『ハムナプトラ』復帰に前向き ─ トム・クルーズ版は「面白さに欠けていた」と持論

伝説の都ハムナプトラをめぐる冒険アクション映画『ハムナプトラ』3部作に陽気な冒険家のリック・オコーネル役で主演したブレンダン・フレイザーが、米Varietyのインタビューで本シリーズへの復帰に前向きな姿勢を見せている。
『ハムナプトラ』シリーズは、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(1999)、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(2001)、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(2008)が製作された。最後作からはすでに14年が経つ。
フレイザーは、「どうやったら復活するのかは分からないけど、誰かが良い構想を思いついたら、僕は前向きですよ」と答えている。また、撮影当時を振り返ったフレイザーは、監督を務めたスティーヴン・ソマーズを称賛。「彼はユーモアのセンスがあって、自惚れてもいないし傲慢でもない」「彼は、僕たちがやりたいことは何でも挑戦させてくれました」と述べていることから、ソマーズが再びメガホンをとるなら、いっそう復帰に乗り気だということだろうか。
なお、2017年にトム・クルーズ主演でリブートされた映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』に、フレイザーは出演していない。同作は興行収入も評価も振るわずにシリーズ化されなかったが、フレイザーはこのリブート版に思うところがあるようだ。
「あの映画を作るのは大変ですからね。『ハムナプトラ』シリーズにあって、あの映画になかったのは“面白さ”です。それがリブート版には欠けていて、ストレートなホラー映画になりすぎていました。『ハムナプトラ』はスリル満点であるべきですが、恐ろしさや恐怖は必要ありません。それをやり遂げることが、どれだけ難しいか分かっています。僕は3回挑戦しましたからね。」
ここ近年は、『ジュマンジ』(1995)や『ゴーストバスターズ』シリーズなど、過去の人気作を復活させて数多くのリブート版が製作されているが、そこに『ハムナプトラ』も加わることになるだろうか。もしも再映画化されるのなら、シリーズを熟知するフレイザーは欠かせない存在になりそうだ。
Source:Variety