パリ最強コンビ誕生、傑作アクション『フレンチ・ラン』は、バディムービーの2017年最新アップデート版!

生まれも育ちも性格も異なる男2人が、ひょんなことから協調関係を余儀なくされ、その違いから最初はいがみ合っているものの、苦難を乗り越えることでお互いを認め合い、やがて息ピッタリのナイスコンビに成長、すったもんだのあげくに熱い友情パワーで難事件を華麗に解決!洋画ファンなら誰しも「バディムービー」という単語を聞くだけでワクワクするものだと思いますが(断言)、201734日よりこのジャンルの新たな傑作が公開されます。タイトルは『フレンチ・ラン』題名からお分かりの通り、おフランスは花の都パリを舞台にした痛快アクションムービーです。

http://gaga.ne.jp/french.run/index2.html

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上司の命令は基本ガン無視、怪しい奴らは証拠がなくても野生の勘で大成敗!職権乱用気味の豪腕CIA捜査官ブライアーと、ベガスからパリを股にかける風来坊の天才スリ、マイケル。決して人生が交わるはずのなかった2人。しかしマイケルが置き引きしたカバンに爆弾が仕掛けられていたことから運命は交錯、革命記念日「バスティーユーデイ」に湧くパリをターゲットにした連続テロの容疑をかけられ、最重要指名手配をかけられるマイケル、単独先行の早業であっという間にマイケルを捕捉するも、事件の裏に勘付き、マイケルを捜査に無理やり協力させるブライアー。正体不明のテロリストたちが仕掛けた、パリ全域をまきこんだ大がかりな犯罪計画。タイムリミットは36時間。果たしてこのコンビは陰謀を阻止し、真犯人を捕らえることができるのか?!

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 CIA捜査官ショーン・ブライアーを演じるのはイドリス・エルバ。『マイティソー』で虹の橋ビブレストの番人ヘイムダル役、『パシフィックリム』でマコォ~って変な日本語喋ってわりに、美味しいところ持って行ったスタッカー司令官役、『スタートレックBEYOND』で怖い顔になった理由がわからんラスボスクラーク役と、その他の出演作も、『28週後…』、『プロメテウス』、『ゴーストライダー2』と、もう「僕らのイドリス」と呼ぶしかないフィルモグラフィー。アメフト選手を彷彿とさせるモッとした圧倒的な存在感で「強くてデカくて、その上速い」重戦車ブライアーを笑えるくらいの説得力で好演しています。対する天才スリ、マイケルを演じるのは、王立スコットランドアカデミー出身、HBO制作の大人気ファンタジードラマ『ゲームオブスローンズ』のロブ・スタークでお馴染みリチャード・マッデン。切れ者とヘタレの狭間を行ったり来たりする曲者マイケルをこれまた絶妙なバランスで演じています。

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 本作のみどころとしてまず挙げられるのは、やっぱり序盤の屋根の上のチェイスに代表されるような、全編通じてロケーションを贅沢に使った派手なアクションです(ぜひ予告編を見てください)。インタビューによると、本作のアクションはほとんどノースタントで撮影、格闘シーンにおいても観客にリアリティを感じさせるため、あえて演舞的にならないよう設計されていますので、この映画のファイトは重たく息苦しく、その上痛そう。個人的にブライアーのオートバイにかましたラリアットが素晴らしかったですね。
また、特徴的なところではマイケルの「スリテクニック披露シーン」もこういう言い方はアレですが、外連味があってカッコいいです。こちらはマイケル役のリチャード・マッデンが「キース・ザ・シーフ(泥棒キース)」というどうかしてる通り名のコンサルタントに弟子入りして、技術を習得(笑)、これも自らが実演しているところを撮影しているのですが、そう言われてもにわかには信じられないほどの早業で、とても見応えがあります。

舞台となったパリの景観もサクレクール寺院やグラン・プールヴァール駅などのいわゆる名所もたくさん登場しますが、プロデューサーのデヴィッド・カンターが「パリの屈強でタフな一面を見せたかった」と語るように、バンリューと呼ばれる治安のあまり良くないエリアでの撮影を敢行。廃墟や暗い路地、怪しげなネオンサイン、通常の観光旅行ではうかがい知れない生のパリの息遣いを感じることができます。ちょっと前にGoogleが自社アプリ「グーグルアース」のPRで夜のマルセイユをまるで自分がそこにいて歩いているかのように感じられる「ナイトウォーク」というサービスを展開しましたが、そのパノラマ表現に感じられた美しい歴史的建造物が立ち並ぶ街並みと、そこはかとなく香る危険の匂い、あのなんとも言えない街の艶めかしさ、今作の魅力に通じるものがあります。

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 本作『フレンチ・ラン』は、脚本家のアンドリュー・ボールドウィンやジェームズ・ワトキンス監督が制作する上で意識したという力強い70年代の王道ハリウッドアクション映画を踏襲しながらも、移民問題で揺れる世界都市パリという舞台設定やテロを題材にしたストーリー、そして黒幕の設定など、かなり現代的な要素でまとめられており、つくりに古めかしさを一切感じることはありません。バディムービーの2017年最新アップデート版として映画史においても意義深い一作となっていると思います。そんな小難しいこと考えなくても、これぞエンターテインメント娯楽映画、是非劇場でご覧ください。

映画『フレンチ・ラン』は2017年03月04日(土)より渋谷シネパレスほか、全国ロードショー。

 

About the author

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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