『マッドマックス』フュリオサ単独映画、アニャ・テイラー=ジョイがカースタントの特訓中

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)の前日譚映画『フュリオサ(原題)』では、「クイーンズ・ギャンビット」(2020)などのアニャ・テイラー=ジョイが、シャーリーズ・セロンに代わって若き日のフュリオサを演じる。シリーズでおなじみのカーアクションは、やはり本作でもしっかりと見ることができそうだ。
ジョージ・ミラーが監督を続投する『フュリオサ』は、オーストラリア史上最大規模で撮影される大作。米Los Angeles Timesによると、ジョイはスタントの大半を自らこなせるよう、ミラー監督のスタントチームによる指揮のもとで運転を学んでいるとのこと。前作を思い返すまでもなく、極めてハードな撮影になるとみられるが、ジョイは楽しみながらトレーニングに取り組んでいるそう。若きフュリオサが荒廃した砂漠を車で爆走した日には、「What a lovely day!」と叫ばずにはいられないだろう。
本作は“長年にわたる壮大な物語が描かれる”ことを除き、詳細は依然として不明のままだ。主人公のフュリオサがどんな役目を担うのかも未知数だが、ジョイは「トラブルに巻き込まれないようにしているんです」と述べており、どうやらネタバレを避けるため余計なことは話さないようにしている模様。もっとも『マッドマックス』ファンにとっては、おなじみのスペクタクル・カーアクションが観られることがひとまずの朗報だ。
ちなみにジョイは、まもなくマーク・マイロッド監督『The Menu(原題)』の撮影に参加し、2022年には『フュリオサ』のほか、「クイーンズ・ギャンビット」を手がけたスコット・フランクとの再タッグ作『Laughter in the Dark(原題)』、そして『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイク版を控える。多忙を極める中で『フュリオサ』のトレーニングを始めているわけだが、仕事のペースを落とさないのは「どの役も良すぎるから」だという。「もし断ったら、私にはできないってことになります。だったら挑戦してベストを尽くしたい」。フュリオサ役に起用されたのも頷けるパワフルさではないか。
『フュリオサ』ではジョージ・ミラー監督のほか、共同脚本のニック・ラソウリス、音楽のジャンキーXL、編集のマーガレット・シクセル、美術のコリン・ギブソン、音響編集のベン・オスモ、製作のダグ・ミッチェル、メイクアップ・デザイナーのレスリー・ヴァンダーウォルト、スタント・コーディネーターのガイ・ノリスらが前作から再集結している。アクション映画の歴史を再び塗り替えてくれることに期待したい。V8!V8!V8!
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Source: Los Angeles Times
Text: MINAMI, 稲垣 貴俊