『マッドマックス:フュリオサ』ジョージ・ミラー監督×小島秀夫、ハイレベルな考察対談が実現 ─ 「我々はクリエイティブ兄弟だ」

『マッドマックス』サーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』の公開を記念して、監督を務めたジョージ・ミラー監督と世界的ゲームクリエイターの小島秀夫のスペシャル対談が実現した。
『マッドマックス:フュリオサ』本編映像や本編内容のネタバレを多く含みます。映画鑑賞前の方はご了承のうえご覧下さい。

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『DEATH STRANDING』『メタルギアソリッド』シリーズを創造し、国内外の多くの著名人やクリエイターに熱狂的なファンを抱える世界的ゲームクリエイターの小島秀夫監督と、1979年の『マッドマックス』シリーズ誕生から世界中に多くの影響を与えてきたジョージ・ミラー監督。ふたりの天才による対談を収めた超貴重なロングインタビューが「ワーナー ブラザース ジャパン公式YouTubeチャンネル」にて公開されている。自身のSNSで「ジョージ・ミラーは僕の“神”」と公言するほど誰よりも深い“マッドマックス愛”を持つ小島監督は、約7年ぶりの直接の対面に、当初の時間を延長して最新作『マッドマックス:フュリオサ』の魅力や制作の裏側について熱く語り合った。
憧れのミラー監督と久々に再会した小島監督は少年のように目を輝かせると、「演出がうますぎる!いつも常に勉強させていただいています。セリフなしで映像で全て見せてくれるというのが、観客と作り手のリズムというか……」と、作品のディテールについて大絶賛。対するミラー監督は、小島監督の深い考察と、クリエイターならではの視点に驚嘆の声を上げると、映画について監督ならではの持論を展開。映画制作を“タペストリー”に例えた。
「映画全体にわたり糸を通していくわけです。映画についての比喩の一つには、視覚的音楽だというものがあります。また、全体の模様を作るモザイクアートでもあると言われます。私が好きな比喩は‟映画はタペストリーである”というもので、糸を通して絵を描いていくというものです。物語を通して糸をたどっていくとタペストリーの絵が見えてくるのです。」
小島監督はフュリオサの腕や髪の毛の変化を通じて、彼女の感情や成長を表現していることにも言及。自身のゲーム創作でも「ビジュアルで語ること」を重視し参考にしていると、改めて監督に敬意を示した。
他にも、作品の細部に至るまでたっぷりと天才同士がハイレベルなトークを展開。「左腕と髪を失ったフュリオサの変貌」「ディメンタス将軍の“色”の変化」「個性豊かな改造車が、それぞれのキャラクターや関係性を表している」ことなど、作品の魅力をさらに深く理解するための貴重な裏話が盛りだくさん。対談の締めくくりとして、小島監督が「ジョージ監督は僕のメンター。今後もずっと映画を作っていただいて、勇気と元気をください!」と語りかけると、ミラー監督は「あなたにそう言ってもらえて、とても嬉しいです。『DEATH STRANDING』を見て、その成果を目の当たりにしてこう感じました。まるでクリエイティブな兄弟だとね。こんな会話を今後もずっと続けて行きましょう!ありがとう!」とエールを贈った。
世界的人気のゲーム『DEATH STRANDING』は、ノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンなどハリウッドの大御所俳優が多数登場し、2025年にリリースされる続編には、親交の深いジョージ・ミラー監督も出演予定。2人のクリエイターが交わした熱い言葉の数々は映画とゲームの垣根を越え、世界中の人々の心を動かしてきた者ならではのもの。『マッドマックス』ファン垂涎の映像となっている。
『マッドマックス:フュリオサ』は公開中。
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