Menu
(0)

Search

『マッドマックス』新作映画の脚本、『怒りのデス・ロード』撮影前にほとんど完成していた ─「この物語を描きたいと思い続けていた」と監督

マッドマックス 怒りのデス・ロード
© LFI/Photoshot 写真:ゼータ イメージ

2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、“V8!V8!V8!”と世界中の観客を熱狂させた。シリーズ最高傑作とも謳われる作品から7年、待望の新作映画『フュリオサ(原題)』が本格的に動き出している。もっとも、アニャ・テイラー=ジョイが主演を務める本作の脚本はどうやら前作の撮影開始前にほとんど完成していたようだ。

本作は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でイモータン・ジョーに反旗を翻し、彼の妻たちの逃走計画を実行した丸刈り頭&義手の戦士、フュリオサの若き日の姿を描く物語。前作ではフュリオサが子ども時代に母親とともに緑の地からさらわれてしまい、シタデルへと連行されたことは語られていたが、子ども時代から大人時代に至るまでの背景が描かれることはなかった。その知られざる過去が、前日譚映画で紐解かれることになる。

現在撮影中の本作で監督を務めるジョージ・ミラーが、新作映画『Three Thousand Years Of Longing(原題)』のプロモーションのため、The AV Clubのインタビューに応じた。「『マッドマックス(怒りのデス・ロード)』の脚本を書いているとき、一番の課題となったのは、主人公たちが常に逃げ回っている物語の中で、どれだけ多くの要素を感じ取ってもらえるかということでした」と振り返っている。

はじめからアクセル全開で物語が展開されていく前作では、上述の通り、フュリオサの過去や故郷である緑の地の歴史をはじめ、シタデルの背景についても詳しく描かれることはなく、代わりに想像を掻き立てるような要素が数多く散りばめられていた。フュリオサの歴史は前日譚で描かれることになったわけだが、ミラー監督いわく「『怒りのデス・ロード』を撮影する前に、脚本はほぼ完成していました」という。

「フュリオサとしてキャスティングされたシャーリーズ(・セロン)や、シタデルのデザイナーや俳優など全ての人たちに、フュリオサが何者であるのかを説明したいと思っていましたから。“これはなかなかいい脚本ができた”という感覚でした。もしも、『怒りのデス・ロード』が成功したら、この物語を描きたいと自分に言い続けていましたよ。」

長きに渡り願い続けた結果、『フュリオサ』は2020年に正式始動し、現在は2024年5月24日に米国公開に向けて撮影中だ。出演者には主演のアニャ・テイラー=ジョイのほか、『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワース、『Mank/マンク』(2020)などのトム・バークが参加しており、ネイサン・ジョーンズはリクタス・エレクタス役として続投している。

Source:The AV Club

Writer

アバター画像
Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly