ガル・ガドット、伝説の女優で発明家の「リアル・ワンダーウーマン」ヘディ・ラマーの伝記ドラマに出演交渉中

DC映画『ワンダーウーマン』(2017)のガル・ガドットが、『サムソンとデリラ』(1949)などで知られるヘディ・ラマーの伝記ドラマに出演交渉中だ。交渉は成立間近にあるものとして、米Deadlineなど複数のメディアが報じた。
ヘディ・ラマーはオーストリア出身の女優・発明家。当時のチェコスロヴァキアで女優として活躍していたが、兵器製造業者フリッツ・マンドルとの結婚を機に一度女優業から引退した。マンドルと離婚後、映画プロデューサーのルイス・B・メイヤーに見出され、ハリウッド映画に出演することとなる。主な出演作品は、『ブーム・タウン』(1940)、『美人劇場』(1941)、『サムソンとデリラ』(1949)。

女優として成功すると同時に、第二次世界大戦期に友人である作曲家ジョージ・アンタイルと、通信妨害を受けない魚雷無線誘導システムを連合国側のために発明したことでも知られる。二人の発明は、大戦中に使用されることはなかったが、現在のBluetoothとWi-Fi技術に取り入れられている。この功績が讃えられ、二人は2014年に「全米発明家殿堂」入りを果たしており、「リアル・ワンダーウーマン」とも称される偉人だ。
ガル・ガドットはヘディ・ラマー役で現在出演交渉中。出演が実現した場合、ガドットがアメリカのテレビドラマで主要人物を演じるのは、今回が初めてとなる。ガドットは本作の他に、『ワンダーウーマン』の続編『ワンダーウーマン 1984(邦題未定、原題: Wonder Woman 1984)』、ドウェイン・ジョンソンと共演予定の『Red Notice(原題)』が待機中だ。

ラマー伝記ドラマの脚本は、ドラマ「アフェア 情事の行方」(2014-)の製作総指揮サラ・トレアムが交渉中である。「ハンドメイズテイル/侍女の物語」(2017-)のワーレン・リトルフィールドと共に、製作総指揮も担当する予定だ。本作を放送予定の米テレビ局Showtimeは、「ヘディ・ラマーとガル・ガドット、サラ・トレアムが、もしShowtimeでタッグを組むとなれば、私たちはとても嬉しいでしょう」とコメントを発表している。
Sources: Deadline, THR
Eyecatch Image:Gal Gadot – Gage Skidmore Hedy Lamarr – Public Domain