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ゲイリー・オールドマン、チャーチル役の再演を熱望 ─ 小説を自ら舞台化、映画続編のアイデアも

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)でアカデミー賞主演男優賞を射止めたゲイリー・オールドマンが、ふたたびチャーチル役を演じることに熱意を持っているようだ。

英BBCのラジオ番組「Today」に出演したゲイリーは、『ウィンストン・チャーチル』での経験をこのように語っている。

「(チャーチルを演じることへの)不安はありましたよ。とても有名なスピーチに、非常に独特な話し方。これまで彼を演じてきた方々のことも思い出しましたし、それ自体がプレッシャーですよね。[中略]でも僕は、まだ(チャーチルという人物を)ほんの少しやっただけ。新しい物語があると思っています。それは映画かもしれないし、テレビかもしれませんね。」

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

イギリス首相として知られるウィンストン・チャーチルは作家としても活動しており、自身の従軍体験や第一次世界大戦・第二次世界大戦の歴史などを綴ったノンフィクション作品を多数発表、小説も数編執筆している。ゲイリーは数少ない小説作品のなかから、1947年の短編『The Dream(原題)』の舞台化企画を自ら進めているのだ。

「ランドルフ(ウィンストンのひ孫)たちの許可を得て、『The Dream』を脚色しているんです。二人芝居の舞台として作る話をしています。」

小説『The Dream』の登場人物は、著者であるウィンストンと若くして亡くなった父親ランドルフ。アマチュアの画家でもあったウィンストンがランドルフの肖像画を描いていると、そこに父親の幽霊が現れる。1895年に20歳で父を失ったウィンストンは、父親の幽霊に対して、その後およそ50年の出来事を語り始めるのだ。この舞台でゲイリーがチャーチルを演じる場合、ゲイリーは20年以上を経ての舞台復帰になるという。

ちなみに2018年2月、米The Hollywood Reporterのインタビューにて、ゲイリーは『ウィンストン・チャーチル』続編のアイデアも語っていた。

「続編も作れます。戦争(第二次世界大戦)の終わりには、スターリンやルーズベルトとの会談(編注:ヤルタ会談)がありますから。ルーズベルトは面白い人物ですしね。」

続編映画やテレビドラマ、舞台などでゲイリー演じるチャーチルを再び観てみたい、ゲイリーが演じる当時の歴史を観てみたいという映画ファンは少なくないだろう。なかでも、ヤルタ会談当時のチャーチルを描くというアイデアは特に興味深い。いずれ、なんとか実現を…!

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』Blu-ray&DVDは発売中。

Sources: BBC, THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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