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『グレイテスト・ショーマン』誕生、ヒュー・ジャックマンのアカデミー賞司会がきっかけ ─ 2019年はワンマンショーの世界ツアーも

グレイテスト・ショーマン
(C)2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

映画『グレイテスト・ショーマン』(2017)の誕生は、主演を務めたヒュー・ジャックマンがアカデミー賞授賞式で司会を務めたことだったという。

Deadlineのビデオ・ポッドキャストに登場したヒューは、かつてアカデミー賞の授賞式で自身が司会を担当したこと、今後ふたたび司会を務める可能性についてこのように語った。

「(司会をやったのは)2009年でしたね。もう一度やりたいんですよ。もう一度やってほしい、という話は何度かいただいたんですが、その時には別の仕事をしていて。ビル・コンドン、ローレンス・マークと一緒にね。」

ビル・コンドンとローレンス・マークは、ともに『グレイテスト・ショーマン』でヒューとタッグを組んだフィルムメーカーだ。実写版『美女と野獣』(2017)の監督としても知られるビルは本作の脚本を担当。ローレンスはプロデューサーを務めている。すなわちヒューにアカデミー賞司会の再オファーがあった時、3人は『グレイテスト・ショーマン』の準備に入っていたわけだ。

2009年の授賞式が終わった後、ローレンスが“ミュージカル映画を一緒にやるべきだ”と言ってくれたんです。“P・T・バーナムの映画を作らないか?”と。それで“やりましょう”と答えました。ずいぶん前の話ですね。9年、8年もかかるなんて思いませんでしたよ。」

結果として『グレイテスト・ショーマン』は、ヒューにとって『レ・ミゼラブル』(2012)以降はじめてのミュージカル映画となった。しかし、その企画自体は2009年ごろから始まっていたのである。

グレイテスト・ショーマン
© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

『グレイテスト・ショーマン』は多くの観客から支持を受け、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールの手がけた劇中曲は大ヒットを記録。これらを引っさげて、ヒューは2019年にワンマンショーのワールド・ツアーを開催する。アメリカやヨーロッパの各地を巡回するショーでは、『グレイテスト・ショーマン』や『レ・ミゼラブル』の楽曲も歌われる予定だ。アカデミー賞の司会から『グレイテスト・ショーマン』へ、そして大規模なワンマンショーへと、ヒューのキャリアの繋がりは10年にわたって現在も続いているのである。

映画『グレイテスト・ショーマン』Blu-ray&DVDは発売中。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。