『マイティ・ソー』ヘムズワースの担当トレーナー、クリス・プラットの肉体改造のために召喚されていた ─ ジムで「汗だく、息も切らしていた」

クリス・プラットは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの主演に起用された後、大幅な減量に挑んだ。当時、世間では“ぽっちゃり俳優”として認知されていたのだ。この度、過酷なトレーニングでプラットをヒーロー俳優へと導いた陰の功労者が、米Vanity Fairが紹介したMCUの製作裏に関する新書『MCU:The Reign of Marvel Studios』で明らかになった。
その人物というのが、『マイティ・ソー』(2011)でクリス・ヘムズワーズのトレーナーを務めたダフィー・ゲイバー。製作陣は、プラットに合格通知を出してオーディション会場から退出してもらった直後、ゲイバーにトレーナーを務めるよう電話で依頼したのだという。
「あの時のクリスの身体は、彼が演じていたようなタイプには合っていたと思いますが、変化の時でした」。ゲイバーがこう語るように、当時のプラットはドラマ「Parks and Recreation(原題)」で演じたアンディ役のために故意的に体重を増やしていたこともあり、丸みのある体型だった。スタジオに要請されてから僅か20分後、すでにゲイバーは電話越しでプラットと話しており、2日後にはトレーニングをスタートしたという。
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ジムでは、周囲からの注目を集めた。「映画スターだから、ではなく、そうではなかったからです」とゲイバー。「彼は汗だくで息も切らしていました。ジムで自分自身を殺そうとている男のようでした」と振り返っている。またスタジオは、一日4,000カロリー摂取していたプラットの食生活を改めるべく、栄養士を紹介したという。
2013年7月、見事減量に成功したプラットは、その成果をInstagramで披露していた。「6ヶ月間ビールを抜いた」という肉体には、シックスパックがくっきりと浮かび上がっている。「Parks and Recreation」の製作陣は、あまりに変貌したプラットを見て、すでに構想していたアンディを上裸にさせるシーンを断念せざるを得なかったとか。
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ちなみに、ヘムズワース時代の仕事ぶりが評価されてプラットのトレーニングに召喚されたゲイバーはスタントマンとしても活躍しており、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)といったMCU作品にも参加している。
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Source: Vanity Fair