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『グリーンブック』ピーター・ファレリー監督、新作は「戦場までビールをわざわざ届けた男」の実話映画

『グリーンブック』ピーター・ファレリー監督
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映画『グリーンブック』が第91回アカデミー賞にて作品賞など3部門に輝いたピーター・ファレリー監督が、新作映画(タイトル未定)で、ベトナム戦争のさなか、戦場にいる友人までビールを届けに行った男を描く。米Varietyが報じた。

ファレリー監督が次回監督作品の原作として選んだのは、コラムニスト・記者のジョアンナ・モロイ氏と、ジョン・“チッキー”・ドノヒュー氏によるノンフィクション作品『The Greatest Beer Run Ever: A True Story of Friendship Stronger Than War(原題)』。日本語訳すれば、「史上最大のビール買い出し:戦争よりも強い友情の実話」となろうか。

タイトルの通り、本作は米国海軍の若い隊員が、米国から戦場にいる友人たちへ、はるばるビールを届けに行ったという実話である。戦争に抗議する声が高まる中、ひとりの愛国者が、ベトナムの最前線で戦っている友人にわざわざビールを届け、祖国からのメッセージを伝えるというアイデアを提案。これを引き受け、バックパックいっぱいにビールを詰めてベトナムに出かけたのが原作者のドノヒュー氏だったのだ。しかしベトナムに到着するや、ドノヒュー氏はさっそくベトナム軍の捕虜となってしまい、事態は思わぬ展開を見せていく……。

『グリーンブック』で人種差別や相互理解というシリアスなテーマを軽やかな手つきで描き、それゆえ賛否をも生んだファレリー監督だが、次回作でもヘビーな内容をあえてコミカルに描くスタイルは炸裂することになりそうだ。脚本は『グリーンブック』に続いてのタッグとなるファレリー監督&ブライアン・カリー、そしてファレリー兄弟監督作品『ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>』(2011)を執筆したピート・ジョーンズが手がける。

なお、製作は『ミッション:インポッシブル』『スター・トレック』シリーズのスカイダンス・メディアが担当。プロデューサーには同社のデヴィッド・エリソンやダナ・ゴールドバーグらが務めるという。

映画『The Greatest Beer Run Ever(仮題)』の撮影・公開時期は未定。『グリーンブック』日本語吹替版は2019年4月26日(金)より全国公開中

『グリーンブック』公式サイト:https://gaga.ne.jp/greenbook/

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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