【ネタバレ】「ジェン・ブイ」シーズン2第6話、新たな能力は「不安」のメタファー ─ 「内容によっては激痛を伴う」

この記事には、「ジェン・ブイ」シーズン2第6話『料理の手ほどき』のネタバレが含まれています。

「ジェン・ブイ」シーズン2第6話は、前回から引き続きエルマイラ・リハビリセンターの場面からスタート。マリー、ジョーダン、エマ、ケイトが脱出を試みる中、マリーの能力で蘇った妹アナベスが、まるで何かを察知するように進むべき道を導いていく。行き止まりで「もうすぐ来る」とつぶやき、「下がって!」と叫ぶと、サムが壁を突き破って登場。さらに道中で立ち寄った図書館でも、アナベスは神経を研ぎ澄ませ「よけて!」と叫ぶと同時に攻撃が飛んでくる。
こうした出来事から、アナベスが予知能力者であることが判明。血中にはVが流れているが、その理由も経緯も本人にはわからず、誰にも打ち明けていないという。アナベスが「ふと頭に映像が浮かぶけど、制御はできない」と語るように、彼女の力はまだ不完全のようだ。
演じるキーヤ・キングは、「アナベスはまだ自分の能力を理解しようとしている段階」と述べ、その詳細を次のように説明している。
「重要なのは、ビジョンを見るということです。時には映像、時には声として現れ、いつ起きるかも分かりません。内容によっては激痛を伴うこともあります。制御方法すら分からないまま、ただ力と共に生き、姉とその友達を助けようとしています。」
「ザ・ボーイズ」シリーズで描かれる特殊能力は、現実世界の人間の状態や不調、葛藤を“弱点”ではなく“強み”として表現したもの。アナベスの予知能力も例外ではなく、“未来や未知の出来事への不安”を象徴しているようだ。
「アナベスの能力は“不安”のメタファーです。作中では、(アナベスが)未来の映像を見たり声を聞いたりしますが、どのように対処すべきかわからない。悪いことが起きるとわかっていても、いつ、どのように、何を止めればいいのかわからない。だから身動きが取れなくなるんです。」
第6話には、アナベスがパニック発作を起こす描写も登場する。キング自身、オーディション時に同様のシーンを演じており、自らの経験を重ねて臨んだとのこと。「どんな感覚になるか、よく知っています。その全てを演技に注ぎ込んでオーディションテープを送りました」と語っている。
「ジェン・ブイ」シーズン2はAmazon Prime Videoで配信中。
Source:The Wrap