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亡くなったアンドレ役チャンス・パードモは「ジェン・ブイ」シーズン2にも「常に存在している」とショーランナー ─ 「彼がいなければ成り立たない」

ジェン・ブイ
©Amazon Studios

Amazonの人気ドラマ「ザ・ボーイズ」から誕生したスピンオフシリーズ「ジェン・ブイ」では、欠かせない主要キャストの1人であるアンドレ・アンダーソン役チャンス・パードモを失うという耐え難い悲劇に見舞われた。2024年3月、シーズン2の撮影準備に向かう道中、バイク事故で突然この世を去ったのだ。27歳だった。

パードモの死を受け、製作陣は代役を立てることなく、脚本を練り直してシーズン2に挑んだ。「アンドレとチャンスを讃えることが、非常に重要なことでした」と、ショウランナーのミッチェル・ファゼカシュは米Colliderに語っている。シーズン2は、亡きパードモが演じたアンドレの存在をしっかりと感じられる物語になっているという。

「アンドレがいなくなって、エピソードを再構成しなくてはならなくなった時、キャラクターのことも弔うという、奇妙な感覚があったんです。チャンスを弔うのと同じように、アンドレのことも弔ったんです。アンドレが大好きでした。だから、そういう感覚になったのは興味深いことでした。なので、チープだったり搾取的だったりしない形でキャラクターのことを讃え、人物のことを讃えたかった。それができたと思います。そのことを、誇りに思います。」

ジェン・ブイ
©Amazon Studios

クリエイターのエリック・クリプキによれば、彼らは悲しみのどん底にある中で、わずか数週間のうちに全編を再考する必要があったという。「“本当に大変でしょう”と言われますが、私が話すのは、彼(パードモ)の友人や愛する人たちの経験していることに比べたらささいなものだということ。私たちにできるのはそれが最低限です」。

この度のファゼカシュに戻ると、彼女は故人について「ドラマの中に常に存在している」と偲ぶ。「シーズン2の最初の瞬間から、彼は存在しています。チャンス・パードモなくては、『ジェン・ブイ』は成り立ちません。彼はドラマのDNAの一部です。脚本家たちは、彼の思い出と彼のキャラクターをドラマのストーリーラインに織り込み、それがキャラクターたちをどう動機付けるか、素晴らしい手腕で描きました。彼という素晴らしい人物を讃えるという点で、彼らは非常に素晴らしい仕事をしたと思います」。

公開されている予告編では、アンドレの父親ポラリティ(ショーン・パトリック・トーマス)が息子との写真を手に涙ぐみ、「学校を燃やし尽くしてやりたい」と怒りをにじませ、「本当は私の息子に何があったんだ」と問い詰めている。ゴドルキン大学で何かが起こってアンドレが死亡し、ポラリティが真相解明に出てくる展開が示唆され、仲間たちがアンドレのために戦おうとする描写もある。

「ジェン・ブイ」シーズン2はPrime Videoにて9月17日(水)より独占配信開始。

Source:Collider

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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