この記事には、「ジェン・ブイ」シーズン1第8話「ゴドルキンの守護者たち」のネタバレが含まれています。

「ジェン・ブイ」最終話、ホームランダー＆ブッチャーが登場

「ジェン・ブイ」シーズン1第8話「ゴドルキンの守護者たち」は、最初こそ同じ方向を向いていた学生ヒーローたちの“内戦”が描かれた。「森」に閉じ込められた能力者たちを解放しようとするケイト、サムと、彼らを止めようとするマリー、ジョーダン、エマ、アンドレ。戦いはカオス化していくが、そんな中空から颯爽と現れ一瞬にして混乱を沈めたのが、ホームランダーだった。

唖然としながらも事情を説明しようとするマリーに対し、ホームランダーはいつもの冷ややかな目つきで制止。「とんでもないケダモノだな。同胞を傷つけたいのか」と返し、目からレーザービームを放つ。マリーは奇跡的に生き延びており、一緒に戦った仲間と窓のない部屋に閉じ込められていることが判明した。

本編終了後には、ミッドクレジットシーンも登場。なんと「ザ・ボーイズ」を率いるブッチャーが姿を見せた。彼がいたのは、今やもぬけの殻となった「森」。懐中電灯を片手に真っ暗な廊下にたたずむブッチャーは「見事なクソどもだ」と言い捨て、続きは「ザ・ボーイズ」シーズン4に持ち越しとなった。

「ジェン・ブイ」には、「ザ・ボーイズ」のキャラクターも複数登場していたが、ホームランダーとブッチャーの登場は今後の展開を大きく示唆するものとなった。このカメオ登場は、いかにして実現したのか。クリプキは米Varietyとのインタビューで、「ジェン・ブイ」最終話の撮影と重なっていたという「ザ・ボーイズ」シーズン4のストーリー構築期間を振り返っている。

「シーズン4では、ウイルスにすごく大きな役割を担ってほしいと思っていました。なのに、それを彼（ブッチャー）が知らないというのもおかしな話です。難しかったのは、彼がどうやって知ったのかを会話に出さずに伝えるということ。もはや『ザ・ボーイズ』ではなく、『ジェン・ブイ』でやったほうがいいんじゃないか、と思いつきました。」

「ジェン・ブイ」の製作を率いたファゼカシュも、2人の登場について言及。「ブッチャーとホームランダーのカメオが必要だ、と言って作ったファイナルではありません」と語っている。

「それぞれ別のアイデアで生まれました。ブッチャーの前に、まずはホームランダーの話になりました。ホームランダーを見たかったのですが、何度も見せるわけにはいきませんから、いつやるのかについては非常に気をつけました。シーズン全体を通し、完結直前の最高潮という瞬間にやることが腑に落ちたのです」。

演じたアーバンもスターも、出演に快諾だった模様。クリプキいわく、他の作品に取り組んでいた2人はオフの合間を縫って撮影に参加したという。作品の公式Instagramでは、若手キャストとスターの集合写真が公開されている。

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さて気になるのは、「ジェン・ブイ」のラストが「ザ・ボーイズ」シーズン4にどう繋がっていくのかということ。クリプキいわく、シーズン4は「ジェン・ブイ」の出来事の「数日後」から始まるという。「大きな役割」が示唆された対能力者ウイルスを手にするビクトリア・ニューマン議員が鍵を握ることになるのは間違いなさそうだ。

現在は、編集作業の大部分が終了し、音楽と視覚効果に着手している段階とのこと。配信開始時期については明言を避けたクリプキだが、「マーケティングは滑走路で飛行機を操縦しはじめている」とだけ語り、間もなくの情報解禁を示唆した。

ちなみに、「ジェン・ブイ」についてもシーズン2でのカムバックが決定済み。現在は脚本作業に取り組んでおり、物語は「ザ・ボーイズ」シーズン4の後になる見込みであることが明かされている。