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『Ghost of Tsushima』ハリウッド映画版はオール日本人キャストの方針か

Ghost of Tsushima
©Sony Interactive Entertainment LLC.

鎌倉時代の日本を舞台にした時代劇オープンワールド・アクションアドベンチャーゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』のハリウッド実写版映画は、やはり「オール日本人キャスト」になる可能性が高い。

本作の監督を務めるチャド・スタエルスキといえば、スタントマン出身にして、『ジョン・ウィック』シリーズの監督を務める現代アクション映画の達人。日本通でも知られるスタエルスキが、満を持して時代劇アクションに挑む。

原作ゲームは黒澤映画にオマージュを捧げた作風で、対馬侵略にやってくるモンゴル(編注:蒙古)と日本の武士の戦いを描く。監督は以前にも「完全に日本人キャストで、日本語でやりたい」との希望を話していたが、この度の米Colliderの取材でも気になる発言をしている。

「『ゴースト・オブ・ツシマ』の最新版の脚本も非常に気に入っています。ただ、キャストやスタジオの間で、いつ・どこで・どのように公開するかという論理について、まだ詰めている最中のものがあります。

今の業界は、ストリーミングか、長編か、劇場公開か、何があって何がないのか、スタジオがどこに資金を投入するのかという、ヘンテコな状況にある。

[中略] 『ゴースト・オブ・ツシマ』は黒澤やアニメのような美学に基づいた、オール日本人キャストの時代劇です。(スタジオは)今、オーディエンスリーチを最大化できるのはどこかを探っているところです。どこで一番効果が出るか、どこで一番予算が取れるか、そしてどこに行くのか、っていうね。」

Ghost of Tsushima
©Sony Interactive Entertainment LLC.

文脈から見て、スタエルスキは明らかに『ゴースト・オブ・ツシマ』の(原作ゲームの設定ではなく)実写企画の骨子を語っている。以前までは「日本人キャストでやりたい」と意思を口にするに過ぎなかったが、今回は「オール日本人キャストの時代劇だ(Ghost of Tsushima, all-Japanese cast period piece)」と、やや確度が高いように紹介している点がポイントだ。

自然、誰が演じるかに注目が集まる。本作の出演に英語力は求められない。日本国内の俳優やその所属事務所にとっては、ハリウッド作品出演の貴重なチャンスとなる。

監督は、本作の公開形式がまだ明確でないことにも言及している。以前に「非英語の技術革新映画に2億ドル出す人はいない」と話していたように、資金調達は慎重に進むことになりそうだ。実現すれば、オール日本人・全編日本語のハリウッドアクション作品として画期的な作品になるに違いない。

Source:Collider

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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