【ネタバレ】『ゴーストバスターズ/アフターライフ』感動のCG演出、VFXのプロたちも絶賛 ─「台無しになると思った」

『ゴーストバスターズ』シリーズ35年ぶりの正統な続編として話題を呼んだ映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)。新世代の物語を描いた本作のラストでは、感動のサプライズ演出がCGによって行われた。これには、海外で有名なVFXアーティストも絶賛している。
この記事には、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のネタバレが含まれています。
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』イゴン役ハロルド・ライミスのCG復活、VFXのプロも称賛
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』では、屋敷を受け継いだスペングラー一家の物語が描かれた。主人公の少女フィービーはゴースト捕獲の際に亡くなった祖父イゴンの遺志を継ぎ、見事ゴーストバスターズとしての成長を遂げる。終盤では、復活した神・ゴーザを相手に奮闘した。
フィービーたち新人だけではゴーザを倒すのには無理があり、途中で元祖ゴーストバスターズたちが援護に駆けつける。それでもゴーザ優勢の状況は変わらず、もうダメかと思われた時、フィービー達をずっと見守ってきたイゴンのゴーストが現れ、なんとかゴーザ撃破に成功したのだった。
ファンを感動させたのが、2014年に他界したイゴン役のハロルド・ライミスがスクリーンに蘇ったこと。これまでも、ハリウッドでは『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2013)でのブライアン役ポール・ウォーカーや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)でのターキン提督役ピーター・カッシングなど、故人をCGで復活させる前例はあったが、ライミスも同様にCGで蘇った。
この演出を絶賛しているのが、チャンネル登録者数637万人を誇るYouTubeチャンネル「Corridor Crew」に所属するVFXアーティストたち。新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の公開を前に、「『ゴーストバスターズ』の良いCG、ダメなCGにVFXアーティストたちが反応」という動画を公開すると、メンバーの1人はライミスのCG復活に「これはめちゃくちゃ良いな」と称賛を送った。
ライミスを復活させるにあたり、製作陣はイゴン役のスタントダブルを務めた俳優の頭部にCG加工でライミスの顔を当てはめた。「Corridor Crew」によって紹介されている通り、このCG作業は、『ブレードランナー 2049』(2017)で前作のヒロイン・レイチェルを当時のままの姿で復活させたVFX制作会社MPCによって行われた。映像では、加工前と加工後の比較映像も映し出されており、その繊細な作業工程がうかがえる。
ライミスのCG復活について「これは失敗する。成り立ちはするだろうけど、台無しになること間違いなしだ」と思っていたというメンバーの1人だが、「実際にはそうはならなかった」と安堵。劇中でイゴンに会話をさせず、ビジュアルだけで再会を演出したことも評価した。
ちなみに亡きライミスの代わりにイゴンを務めたのは、『ショーシャンクの空に』(1994)の理不尽な刑務所長役で知られる俳優、ボブ・ガントン。ライトマンが直接、ガントンに依頼していたという。
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