『グラディエーター2』撮影中に6人が事故、火傷の治療を受ける

巨匠リドリー・スコット監督による『グラディエーター』続編映画『グラディエーター2(仮題)』の撮影中に事故が発生した。米Varietyによると、2023年6月7日(現地時間)、モロッコのセットでスタント・シークエンスを撮影中、スタッフ6名が怪我をしたという。
事故で怪我を負った6名が治療を受け、そのうち4人が入院。製作に近しい人物の話では、6名が受けた治療は火傷に関するもので、すでに2人は退院したとのこと。事故は撮影日の終盤に起き、キャストに被害はなかったと伝えられている。
米パラマウント・ピクチャーズの広報担当者は、「『グラディエーター』続編の撮影セットで、計画されたスタント・シークエンスの撮影中に事故が発生し、複数のスタッフが生命に危険のない怪我を負いました。怪我をした人たちが直ちに必要な治療を受けられるよう、現場の安全対策チームと医療サービスチームが迅速に対応しました。全員が安定した状態で、引き続き治療を受けています」と説明している。
広報担当者は、「我が社にとってキャストとスタッフの健康は最も重要であり、全作品において厳格な健康と安全の手順を踏んでいます。我々は状況を監査し続け、製作の再開に必要なすべての予防措置を講じる予定です」とも述べている。事故の原因や撮影の遅延状況などについては言及されていない。
続編では、『グラディエーター』(2000)の25~30年後を舞台に、前作に登場したコモドゥス(ホアキン・フェニックス)の甥で、ルシッラの息子・ルキウスの物語が描かれる。『aftersun/アフターサン』(2022、日2023)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたポール・メスカルがルキウス役で主演。前作でルシッラ役を演じたコニー・ニールセンが続投し、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4のエディ・マンソン役で知られるジョセフ・クイン、「マンダロリアン」(2019-)の主演で知られるペドロ・パスカル、『イコライザー』シリーズのデンゼル・ワシントンが新キャストとして参加。
リドリー・スコットが監督で復帰し、共同脚本は『ゲティ家の身代金』(2017)のデヴィッド・スカルパが務め、前作からは衣装デザイナーのジャンティ・イエーツ、美術監督のアーサー・マックスもカムバックする。
『グラディエーター』続編映画(タイトル未定)は、2024年11月22日に米国公開予定。
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Source:Variety