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『グラディエーターII』ポール・メスカル、リドリー・スコットと30分だけZoomして主演に抜擢 ─ 「あとは犬とか奥さんの話してました」

グラディエーターII (原題)
©2024 PARAMOUNT PICTURES.

映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、主演ポール・メスカルにとって、初めての大作映画だ。リドリー・スコット監督によるスペクタクル巨編に世界中の耳目が集まっているが、栄えある大役はきわめて簡潔なプロセスで決定したそうだ。メスカルが英BBCのインタビューにて明かしている。

前作『グラディエーター』(2000)でラッセル・クロウが演じたマキシマスに代わり、メスカルが演じるのは主人公ルシアス。ローマ帝国が栄華を誇った時代、圧政で自由を奪われたルシアスがグラディエーター(剣闘士)としてコロセウム(円形闘技場)での闘いに身を投じてゆく。

2022年11月に最終稿が完成した頃、メスカルはスコットに面会し、スコットがメスカルの演技力と体格を評価して起用にいたったと伝えられていた。

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巨匠による大作映画の主人公といえば、大掛かりなオーディションを何度も繰り返すイメージがあるかもしれないが、メスカルいわく「リドリーは時間を無駄使いしない」とのこと。とてもシンプルなやり取りをかわしたようだ。「カメラテストとかオーディションがあるんだろうなと思っていましたが、私たちはZoomで30分話しただけです。10分間は役柄の話をして、あとはゲーリック・フットボールや、彼の犬と奥さんの話をしました」。

ゲーリック・フットボールとはアイルランド発祥の人気スポーツだが、メスカルがアイルランド出身ということからスコットはその話題を選んだのだろうか。「もっと何かあるのだろうと思っていましたが、数週間後にリドリーから出演オファーの電話を受けました。彼は現場でもオフでも、ただ本能のままに進むのだと思います。そうなって本当に嬉しいです」。

Zoomでの会話がたった30分と聞くとあまりにもシンプルだが、常に複数のプロジェクトを抱える多忙なスコットにとっては合理的なコミュニケーションが最善策なのかもしれない。すでに3作目の脚本執筆にも取り掛かっているだけあって、『グラディエーターII』は相当の自信作であることが窺える。見事選ばれたメスカルの演技力に期待せずにはいられない。

映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は2024年11月15日(金)公開。

Source: BBC

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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