Menu
(0)

Search

「glee/グリー」シュー先生、当初はジャスティン・ティンバーレイクのために書かれた役だった — シリーズの初期案が判明

ジャスティン・ティンバーレイク
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28406764901/

青春ミュージカルドラマ「glee/グリー」(2009-2015)でマシュー・モリソンが演じた、グリー部顧問の‟シュー先生”ことウィル・シュースター役は、もともと米人気歌手ジャスティン・ティンバーレイクのために書かれたキャラだったようだ。同シリーズを手掛けたライアン・マーフィーが明かしている。

ジェナ・アウシュコウィッツ(ティナ役)とケヴィン・マクヘイル(アーティ役)がホストを務めるPodcast番組に出演したマーフィー。「我々がパイロット版を書いていた時──今まで話したことはないけれど──あのパイロット版はジャスティン・ティンバーレイクのために書かれたんです。ミスター・シューはジャスティンのための役だった」と、キャストも初耳の驚きエピソードを披露した。

初期段階の「glee/グリー」は「非常にダークなコメディ」だったらしく、共同クリエイターのイアン・ブレナンが手掛けたオリジナルの脚本で、シュー先生はクリスタルメス中毒者に設定されていたという。作品自体は「『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(1999)のような感じ」と述べ、「奇妙な主人公が登場するNC-17指定(編注:MPAの基準で18歳未満・17歳以下鑑賞禁止)のショークワイアのようなもの」だったと明かしている。

しかしこの脚本を受け取った当時のマーフィーは、より「ポップかつカラフル」で「ダークじゃない」企画を探していたという。よって、マーフィーはもっとポジティブな作品になるよう脚本の手直しを依頼し、ブレナンはこれに同意。当時FOXの重役だったダナ・ウォルデンから初期段階のサポートを受け、番組は本格始動することとなった。

ダークな「glee/グリー」も気になるところだが、明るいミュージカルコメディに方向転換したことで番組は大成功。数々の名曲をカバーした圧巻のパフォーマンスだけでなく、多様で個性的なキャラクターや、ポジティブなメッセージ性によって世界中の視聴者を魅了した。

なお、現在「glee/グリー」はドキュメンタリーがDiscovery+で製作中。ドラマの明るいトーンとは異なり、キャストたちが舞台裏で経験した非常に複雑で難しい問題も語られるという。

あわせて読みたい

Source: And That’s What You REALLY Missed

Writer

アバター画像
KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。