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『ゴッドファーザー』フランシス・フォード・コッポラ監督が明かす、お気に入りのシーンとは? ─ オレンジが登場するあの名場面

ゴッドファーザー
TM & ©1972 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. Restoration © 2007 by Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM, (R) &©2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

フランシス・フォード・コッポラが監督・共同脚本を務めた映画史に残る名作、『ゴッドファーザー』(1972)。2022年は公開から半世紀を迎える記念すべき年だ。この度、Hollywood Insiderにてコッポラ監督が、50周年を迎える本作のお気に入りのシーンについてコメントしている。

この記事には、『ゴッドファーザー』のネタバレが含まれています。

裏切りと陰謀がはびこる闇社会を牛耳るマフィア、コルレオーネファミリーの台頭と、その一大家を継承するマイケル・コルレオーネと、その家族が辿る壮大な物語を描いた『ゴッドファーザー』。インタビューにてコッポラ監督は本作のお気に入りの場面について質問されたところ、「幼い孫とその祖父が庭で一緒に遊ぶシーンで、マーロン(・ブランド)がオレンジを口に加えて、その子供を驚かせるところです」と説明している。

このシーンはマーロン・ブランドふんするヴィトー・コルレオーネが、トマト畑で孫と戯れるという穏やかな雰囲気に包まれた場面だ。ところが、そのすぐあとにヴィトーが孫を追いかける中で、突然の心臓発作に見舞われ、息を引き取ってしまう。『ゴッドファーザー』におけるオレンジの存在は、“不吉な出来事”を暗示するものとして、ファンの間では語り継がれている。もっとも、実際には画面の色を明るくするための存在だったことが後に判明した

なおヴィトーが孫を楽しませるため、オレンジの皮を口の中に入れて、怪物のような姿になるという行動は、ブランド本人が監督に提案したものだったようだ。コッポラ監督によると、このシーンについて悩んでいたところ、ブランドから「自分が子供と遊ぶときはこうします」と言われて、その一連の行動を自らやって見せてくれたのだという。

ばかげている」と話を聞いたときは思ったという監督だが、「“そうだ!ゴッドファーザーは怪物として死ぬんだ!”と頭に浮かび、オレンジの皮を牙のようにしている彼の姿を見たら、これしかないと思いました」と最終的に採用に至った理由について説明。ブランドによるアイデアが、ヴィトーと孫の関係性に説得力を持たせ、映画史に残る名場面を誕生させたのだ。

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Source: Hollywood Insider , Time , People

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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