『ゴッドファーザー』フランシス・フォード・コッポラ、監督解雇の回避方法がマフィア仕込みだった

映画界を代表する巨匠フランシス・フォード・コッポラは、『ゴッドファーザー』(1972)にて監督から解雇されそうになっていた。その回避方法とは一体何だったのだろうか?
2022年に公開から半世紀を迎える『ゴッドファーザー』。映画史に輝く作品を作り上げたコッポラだが、パラマウント・ピクチャーズから監督としての実力に難色を示されていたため、解雇宣告される寸前だったとのことだ。Empireのインタビューにてコッポラは当時の出来事について振り返っており、「色々なことで救われました」と説明している。
「マーティン・スコセッシとともにアカデミー賞を観ていたときのことをいまでもよく覚えています。『パットン大戦車軍団』(1970)にて脚本賞を受賞したとき、マーティンは私にこう言ってくれました。“アカデミー賞で脚本賞に輝いたわけですから、すぐに解雇されることはないでしょう”と。」
これで首の皮一枚がつながったようだが、それでもコッポラは不安と戦い続けることになった。「マーロン・ブランドの撮影初日が終わった後、私が解雇されるという大きな噂が流れました。映画を観た方々が、“このシーンは暗すぎる。彼がほとんど見えない”となったみたいで」。そこでコッポラは、「チャンスをください。今日は彼の初日です。セカンドテイクをやらせてください」と製作側に直談判するも断られてしまったのだ。「そうすると誰かが、“あなたにやってほしくない理由は、今週末に新しい監督が入るからです”と告げられました」とのことだ。
解雇が目前に迫るなか、コッポラはいかにして監督として残留することが出来たのだろうか。どうやらマイケル・コルレオーネの行動を見習ったようだ。「私を追い出そうとしていた人間を即座に全員解雇したのです」。“コッポラファミリー”を作り上げることで、コッポラは自分の身を守ることに成功したようだが、「とにかく製作中は一進一退が続きました」と述べており、相当大変だったことがうかがえる。こうしてコッポラはプレッシャーにさらされながらも、作品を見事に完成させ、『ゴッドファーザー』をアカデミー賞作品賞にまで輝かせた。
Source:Empire