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『ゴジラxコング』には『ゴジラ-1.0』に影響を受けたシーンがある ─ 監督、予告編を見て閃く「こういうショットが私たちにも必要だ」

ゴジラxコング 新たなる帝国
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モンスター・ヴァース最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』には、戦後の日本を舞台にゴジラの脅威を描いた山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』(2023)へのオマージュが捧げられているという。メガホンを取ったアダム・ウィンガードが製作当時のインスピレーションを明かしている。

ウィンガード監督は、前作『ゴジラvsコング』(2021)から続投し、『ゴジラxコング 新たなる帝国』を任された。2023年当時、ゴジラをめぐる描写に苦戦していたという監督は、「内容までは具体的に知らなかった」という『ゴジラ-1.0』の予告編が公開された時のことを米Gizmodoで振り返っている。

「昨年のいつだったかまでは思い出せませんが、その時私たちはポストプロダクション(撮影後作業)に入っていました。少なくとも半分は終えていました。あの予告編を見た時、インスパイアされたのを覚えています。」

監督たちが苦戦していたのは「ゴジラがローマを踏みつけるシーン」。カメラはゴジラが建物を踏みつける足にクローズアップするというのだが、「力強さを感じられなかった」とか。「もちろんゴジラは建物を破壊しているんですけど、パワーが足りなかったんです。なので、一度頭の隅っこに戻すことにしたんです。ほかにもたくさんのことを進めていましたから」。

そんな中で公開されたのが、『ゴジラ-1.0』の予告編だった。ウィンガード監督は、「そこにはゴジラの足にクローズアップした素晴らしいショットがあったわけです。彼が足を踏みつけると、目の前の地面が押し上げられるようなショットでした」と閃きの瞬間を振り返る。その後すぐに、監督はVFXチームを率いるアレックス・オンガロのオフィスに向かい、該当のシーンを見せながらこう伝えたという。「こういうショットが私たちにも必要だ」。

「つまり私たちは『ゴジラ-1.0』にオマージュをさっそく捧げたということです」とウィンガード監督。もちろん劇中では、自分たちなりのアレンジを加えたそうだが、「それぞれ(シーンを)比べたらわかると思う」とのことだ。

『ゴジラ-1.0』は第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞し、改めてその名を世界に轟かせた。ウィンガード監督も「あの映画を見れて最高です。ゴジラにフォーカスされた映画でしたし、不吉なバージョンのゴジラでしたね」と内容を絶賛。「とにかくすごく好きでした。彼らはあの映画ですごくクールなことをしていました」と語った。

映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』は2024年4月26日(金)公開。

Source:Gizmodo

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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