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【ネタバレ】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』本編終了後、彼らは一体どうなった ─ 監督によるポストクレジットシーン解説

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

この記事には、映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

ゴジラの王座奪還、そのとき人類は

オキシジェン・デストロイヤーによって、一度は人類の手で生命活動を停止したゴジラは、海底遺跡の中で眠っていたところを芹沢猪四郎博士に“起こされる”。核の力で再度エネルギーを与えられたゴジラは、地上を制圧したキングギドラを相手に真っ向勝負を挑むのだ。モスラの力を得て、ゴジラはついにキングギドラを倒し、再び“怪獣王”の座に就く。人々はもはや、破壊された都市と怪獣たちの姿を呆然と見つめるしかないのだ。

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Cinema Blendのインタビューにて、マイケル・ドハティ監督は、“その後”の人類についてこう述べている。

人類は芹沢博士の言葉を指針にするほかなくなったと思いますよ。つまり、いかにしてタイタンと共存するかを学ばなくてはなりません。今やもう誰にも止められません。人類は食物連鎖の頂点ではなくなったという事実を受け入れなくてはいけないんです。」

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

ゴジラの咆哮に続いて映し出されるエンドクレジットでは、怪獣の存在する世界で地球の自然が回復し、ある種の再生、再開発を見せている様子が示唆された。次々に映し出されるのは、新聞記事やニュースメディア、SNSの記事や見出し、写真の数々である。ドハティ監督によれば、この演出のアイデアは本撮影の終了後に生まれたものだったという。

「あの結末がどんな余波をもたらしたのか、少しだけ分かるのは良いと思ったんです。それに世界滅亡後の、怪獣が支配する世界へ我々が踏み込んでいく恐怖を落ち着かせられる…。いや、そうじゃないですね。ゴジラは再び王座に戻った。僕は、彼が物事のバランスを適切にキープしてくれると信じていますよ。」

また監督はこのエンドクレジットについて「『ゴジラ vs キングコング』のための基礎作り」だと米Colliderにて断言している。ドハティ監督は『ゴジラ vs キングコング』で共同脚本を担当しており、同作に携わった発想が活きたようだ。当初は次回作のオープニングで描くことも検討していたというが、エンドクレジットに使用することを決定、「エピローグを描くチャンスだと思った」という。

世界は終わっていないし、むしろ理想的な、よりよい形で生まれ直していることがわかりますよね。この映画の結末が見せるのは、もしも機会が与えられるなら、自分自身で作りたい世界なんです(笑)。モンスターがこの星を歩き回り、自然生態系の一部として存在する。僕なら迷わずやりますよ。」

この言葉は、THE RIVERのインタビューでドハティ監督が語ってくれた「この結末はハッピーエンド。僕にとっては、これこそが“世界はこうあるべき”と思える姿」という言葉にピッタリ重なるものだ。なお今回、インタビュアーから「ヴェラ・ファーミガ(エマ・ラッセル博士役)みたいですね」と言われると、ドハティ監督は「アッハッハッハ」と笑っている。

ところで本作には、クレジットの後にも、いわゆる“ポストクレジットシーン”が存在する。劇中では途中で動向のわからなくなったアラン・ジョナ(チャールズ・ダンス)が再び現れ、キングギドラの首と対面すると「私が買い取る」と言い放つのだ。果たして、このシーンは何を意味しているのだろう?

「とても多くの物事に繋がっています。まずキングギドラは地球の生物ではありませんから、存在するだけで生態系に影響が生じうる。それにキングギドラには再生能力もあります。大きな波及効果、連鎖反応の可能性がありますよ。」

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)より全国東宝系にて公開中。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト:https://godzilla-movie.jp/

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Source: Cinema Blend(1, 2), Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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