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【ネタバレ】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』幻と消えた「もうひとつのポストクレジットシーン」とは

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

この記事には、映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

キーワードは「モスラ」と「東京」

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』には、「モンスターバース」の前作にあたる『キングコング:髑髏島の巨神』(2014)に続いて、いまや大作映画のスタンダードともなりつつあるポストクレジットシーンが存在する。エンドクレジットで結末後の世界が示されたあと、アラン・ジョナ(チャールズ・ダンス)が裏社会の商人と思しき男に導かれ、キングギドラの首と対面すると「私が買い取る」と言い放つのだ。

しかしマイケル・ドハティ監督によれば、本作には「撮影できなかった、もうひとつの」ポストクレジットシーンが存在したという。登場するはずだったのは、チャン・ツィイー演じるアイリーン・チェン博士と、双子の妹であるリン博士だった。

「チェン博士が東京に登場して、バーのような場所に身を隠すんです。セキュリティの前を通って、階段を下りていき、そこで双子の妹(リン博士)と出会う。二人は“彼女たちに準備ができているか分からない”、“若すぎる”と話をするんです。そうしたら、一人が、“そうだけど、私たちも昔は同じだった”と。

そして、二人は巨大な古い寺院へと入っていきます。映画の冒頭に出てきたものと同じような場所に。そこには、モスラの2つ目の卵がある。そして、卵の前には7歳くらいの少女が2人いるんです。双子(チェン博士&リン博士)が、少女たちは自分たちの娘だということをほのめかす。そして、卵に向かって歌うんですよ。」

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

映画のエンドクレジットでは、モスラの新しい卵が発見されたことがニュースの見出しという形で判明していた。ドハティ監督は以前、マーク・ラッセル博士(カイル・チャンドラー)が光るモスラを目撃した直後、モスラは卵を産むために姿を消したのだと明らかにしていたが、実際のところをさらに具体的に描く案があったということだろう。それにしても「卵に向かって歌う」とは…!

「実現できなくて本当にガッカリしましたよ。ロケーションも決まっていて、予算もあって、衣裳も作っていたんですが、形にならなかったんです。」

なおドハティ監督は、この“幻のポストクレジットシーン”について「もしかするとソフトか何かに入るかもしれないし、『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs Kong)』に加えられるかもしれないし」と述べ、今後実現する可能性を否定していない。ただし、もしもブルーレイに特典映像として入る場合、それは撮影された映像ではなくコンテやアートレベルの内容になるだろう。あるいは『ゴジラ vs キングコング』に加えられる場合、それはいったい何を意味するのか。

ちなみに2019年6月13日現在、「モンスターバース」は『ゴジラ vs キングコング』後のラインナップを発表していない。同作をもってひとまず一区切りとの噂もあるが、ドハティ監督が広げた大風呂敷を次回作だけで全てたたむことができるのか、そこも大きなポイントだ。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)より全国東宝系にて公開中

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト:https://godzilla-movie.jp/

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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