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もしも『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に怪獣をもう一体追加できるなら ─ マイケル・ドハティ監督、究極の選択

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
©2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ。ハリウッド版『ゴジラ』シリーズの最新作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』には、東宝映画史に残る怪獣映画『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964)と同じメンバーが勢揃いした。怪獣と人間が入り乱れるストーリーに、最新技術とイマジネーションがこれでもかと駆使された怪獣バトル。“お腹いっぱい”とはこのことである。

だが、もしも『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に、怪獣をもう一体追加できるとしたら? この問いかけに、怪獣映画の大ファン…どころか、もはや怪獣を崇めているとすらいわれるマイケル・ドハティ監督が答えた。

ドハティ監督「紀元前のゴジラ映画を作りたい」

マイケル・ドハティ監督、悩む

もう一体出せるとしたら、どの怪獣を出す? 米Screen Rantのインタビューにて、ドハティ監督は大いに悩んでいる。「えっと…うーん…登場させるなら…この質問を受けたのは初めてじゃないんですけど…」と苦しんだあげく、監督が選んだのは「ビオランテ」だった。

「彼女はフランケンシュタインのような怪獣ですから。人類が自らを抑えられず、自然をもてあそぶと何が起こるのかという良い例だと思いますよ。彼女はゴジラのDNA、人間のDNA、植物のDNAが融合した生き物。善意から生み出されたにもかかわらず、失敗してしまったわけです。ユニバース(モンスターバース)の巨大なテーマにフィットする、もうひとつの教訓だと思いますね。」

東京コミコン2018 マイケル・ドハティ
マイケル・ドハティ監督(2018年12月)©THE RIVER

ビオランテとは、『ゴジラvsビオランテ』(1989)に登場した、生物学者の白神源壱郎が実験によって誕生させた植物怪獣だ。愛娘を失った白神は、娘の細胞を生かそうと、娘の愛していたバラの花に娘自身の細胞を融合させる。しかし実験は失敗し、白神は自己再生能力をもつゴジラ細胞をさらに融合。するとゴジラ細胞は娘すら飲み込んで、ビオランテとして暴走を始めるのだ。

ドハティ監督はTHE RIVERのインタビューで、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では“自然との共生”というキーワードを重要視したことを明かしていた。

「“共生”というテーマはそもそも『ゴジラ』シリーズが描いてきたもの。それは人類と怪獣の共生だけでなく、人類と母なる自然との共生の比喩になっています。ゴジラや怪獣たちと人類がふたたび関係を築くということは、かつて母なる自然との間に存在した絆を結び直すことなんです。」




こうした問題意識を踏まえてみれば、ドハティ監督がビオランテを「人類が自然をもてあそぶと何が起こるのかという良い例」だと捉え、“もう一体加えるなら”という問いの答えに挙げるのも不思議ではないだろう。監督はビオランテについて「個人的に大好きな怪獣」だとして、米Nerd Reactorでは思い入れを語ってもいるのだ。

「彼女は怪物として生まれたけれど、それは彼女自身が望んだことじゃない。彼女もまたゴジラのような存在ですよ。やたらと複雑で、誤解されていて、自分の思いがあふれ出ている。だから僕は彼女のことを、非常に共感できる怪獣だと思っているんです。」

こんな洞察を聞かされれば、『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs Kong)』の次はマイケル・ドハティ版『ゴジラvsビオランテ』を観たくなってしまうというもの。関係者様各位、どうか前向きにご検討を!

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)より全国東宝系にて公開中

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト:https://godzilla-movie.jp/

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Sources: SR, NR

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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