『グーニーズ』続編、脚本順調「非常に好評」「正しい方向に進んでいる」

スティーブン・スピルバーグ原案、少年少女の冒険を描いた青春映画の名作『グーニーズ』(1985)の続編企画が着実に歩みを進めているようだ。脚本家のポッツィ・ポンチローリが明かしている。
『グーニーズ』は海賊ウィリーが残した宝の地図を見つけた少年団グーニーズが、宝探しの旅の道中で、様々な邪魔や試練にぶつかりながらも友情を育み成長を遂げる冒険映画の最高峰。続編の製作が正式に報じられたのは2025年2月で、オリジナル版からスピルバーグとクリス・コロンバスがアンブリン・エンターテインメントを通じてプロデューサーとして復帰。オリジナルキャストの復帰や製作時期、監督については明らかになっていない。
脚本を執筆したポンチローリは、米Deadlineによるヴェネツィア国際映画祭のパネルディスカッションにて、「初稿を提出したところ、非常に好評でした」とスタジオ側の好感触を語った。「現在は第二稿の作業中で、おおよそ95%完成しています。正しい方向に進んでいます」という。
もちろん、前作から40年後の続編にのしかかるプレッシャーはポンチローリも十分感じているよう。「“『グーニーズ』の新作って必要なの?”という意見が多々あることは承知しています」とコメントした。
「僕はオリジナル版の1番の大ファンで、生涯通じてお気に入りの作品です。『グーニーズ』の“リメイク”をやるつもりはありません。僕にとっては、あれはまだ終わっていない物語。だからこそ、いち大ファンとして見たい作品なんです。」
オリジナル版で主人公マイケルの兄ブランドン役を演じたジョシュ・ブローリンは、続編企画に関心を示しつつも「オリジナル作品の価値を汚すものにはなってほしくない」と本音を吐露している。オリジナル版への愛情ゆえに、続編に期待だけでなく一抹の不安を抱えてしまうのは世界中のファンも同じことだ。確かなリスペクトを保ちつつ、新たな作品を生み出してくれることに期待したい。
またブローリンは、『グーニーズ』続編の脚本がこれまで1本も認められてこなかったのは、スピルバーグの並々ならぬこだわりの強さもあると語っていた。ポンチローリいわく非常に好評だったという初稿は、スピルバーグからもお墨付きを得られたのだろうか。今後の進展をチェックしよう。
Source: Deadline