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「ゲーム・オブ・スローンズ」原作者、「ロード・オブ・ザ・リング」新ドラマをライバル視? ─ 「競争心はもう十分」

ハウス・オブ・ザ・ドラゴン
HBO

2022年の夏から秋にかけて、近年稀に見るファンタジーブームが再び巻き起こりそうだ。「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」と「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題)」が配信開始となるのだ。それぞれ2000年代と2010年代に世界的人気を得たファンタジー作品が、ほぼ同じタイミングでカムバックを果たす。

ファンタジー界のトップに君臨する2作品の帰還はファンにとっては嬉しいことだが、製作陣はどのような思いを抱いているのか。もしかしたらライバル視しているということもあるかもしれない。このたび英Independentは、「ゲーム・オブ・スローンズ」原作者にして、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」で脚本・製作総指揮を務めるジョージ・R・R・マーティンにこの疑問を直接問いかけた。

これまで『指輪物語』の作者であるJ・R・R・トールキンへのリスペクトも語ってきたマーティンは、「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」について、「第二紀の物語を構築されるんですよね」と(ファンタジー作家なので当然のことながら)内容を把握しているようで、「神話がもっと多くなるだろうし、観るのが楽しみです」と語っている。2019年から約3年振りの新作となる「ゲーム・オブ・スローンズ」とは違い、「ロード・オブ・ザ・リング」の新作は『ホビット』シリーズ以来約8年ぶり。空白期間が長かっただけあり、ファンの期待値もその分高くなるというものだろう。

マーティンも「ロード・オブ・ザ・リング」を巡るファンの反応について、「配信日の発表があった時は、すぐにたくさんの記事が出たのは知っています」と明かしており、直接目にしていた模様。「ファンタジー至上権を巡る戦いですね。『力の指輪』対『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。勝つのはどっちだ?的な」と当時ネット上に掲載された記事の論調を真似ながら、「なんで常にそうする必要があるのかは理解できないですけどね」と複雑な気持ちのようだ。

とはいえ、やはりマーティンには競争意識もわずかにあるのか、「どっちの作品も成功することを祈ってます」と語る一方、「競争心はもう十分です。まあもっと成功すると良いな。もしあっちがエミー賞で6つとったら、こっちは7つとりたいです」とも。ドラマ界のアカデミー賞とも言われるエミー賞を早くも意識した発言だが、こう言われるとやはりどちらが多く受賞するかは気になるところ。ちなみに、両シリーズともに描かれるのは、これまで語られてきた物語の前日譚。こうした共通点もある中で、ファンや批評家からそれぞれどのような反応が得られるか見ものだ。

「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」は、2022年9月2日(金)よりPrime Videoにて独占配信予定。「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(原題:House of the Dragon)」は2022年8月21日、米HBO Maxで配信開始。

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Source: Independent

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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