『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』米ロケットスタート、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』からスター奪還

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月5日に全米公開を迎えると、公開初週末1位の“ロケット”スタートを切った。4週連続で1位の無敵スター状態だった『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』から1位を奪った。
本記事時点では速報値となるが、『VOLUME 3』の米初週末記録は1億1,400万ドル。米Box Office Proによる事前予測値(1億2,000万〜1億5,500万ドル)、および前作『リミックス』の同記録(1億4,651万ドル)にはあと少し及ばなかったものの、米メディアでは、これが『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続く本年2位記録の初週末記録となった点が好意的に受け止められている。
海外市場では1億6,810万ドルをあげ、累計は2億8,210万ドル。中でも注目は韓国で、1,030万ドルの記録でデビュー。これは中国を除くアジア市場では最高額となり、同国では今年一番の初週末記録だ。 一大市場の中国では2,810万ドルで、こちらも期待値を上回る記録となっている。
真価が問われるのはこれからだ。近年のマーベル作品は2週目以降の興収下落に苦しんでいる。『ソー:ラブ&サンダー』(2022)は67.7%、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)は69.9%を2週目末に落としている。一般的に下落率は30%程度とされており、これらはマーベル作品の人気の陰りを示すもの、もはやマーベル作品にこれまでの宣伝手法が通用しなくなっていることの表れとして業界を驚かせた。シリーズ完結作である『VOLUME 3』は前向きな口コミで話題性と評判を維持する必要がある。
19日には『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、26日には『リトルマーメイド』の米公開が控えており、市場はサマーシーズンに向けて混戦を極めていく。本作にとって大事な2週目となる5月12日は『聖闘士星矢 the beginning』が米公開されるほかはスロットが空いているため、ここでどれだけ粘れるかが分かれ目となりそうだ。
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