トム・ハンクス主演&脚本の戦艦映画、Apple TV+で配信決定 ─ 第2次世界大戦、決死の海上戦描く

トム・ハンクス主演&脚本、第2次世界大戦中に勃発した大西洋の戦いを描く戦争映画『Greyhound(原題)』の世界配給権を、映像配信サービス「Apple TV+」を有するAppleが獲得したことがわかった。米Deadlineが報じている。
本作の原作は、海軍をテーマとした冒険小説の多くで知られるイギリス出身の作家セシル・スコット・フォレスターの1955年出版の小説『駆逐艦キーリング』(ハヤカワ文庫)。同作を基にハンクス自身の手によって脚本が執筆された。
物語の舞台は、第2次世界大戦の真っ只中の1942年、北大西洋海上。ハンクス演じるアメリカ海軍士官のジョージ・クラウスは、第2次世界大戦の前線へと送り込まれる何千もの兵士を護送する船団の指揮官に初めて任命され、駆逐艦グレイハウンドを率いることに。クラウス率いる船団は戦地に向けて荒れ狂う海を航行する中、海中に潜んでいたナチス・ドイツの潜水艦Uボートから急襲を受ける。クラウスは己の弱さと対峙しながらも、上空からの援護も無いまま、絶体絶命の戦いに挑んでいく。
本企画は、2016年9月に初報が伝えられた。約5ヶ月後の2017年2月にソニー・ピクチャーズが世界配給権を獲得。複数回にわたる変動を経て2020年6月12日に米国公開が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響を受けて、公開無期延期とされていた。報道によると、ストリーミング配信サービスを持つ大手各社間で配給権獲得を巡って争奪戦が行われたといい、およそ7,000万ドルの額で落札されたとのことだ。なお、配信日は発表されていない。
監督を務めるのは、2009年に『Get Low(原題)』で長編映画デビューしたアーロン・シュナイダー。撮影監督としても活動しており、『サイモン・バーチ』(1998)を手がけている。プロデューサーは、『幸せの教室』(2011)『王様のためのホログラム』(2016)など、ハンクス主演作品の数々を手がけるゲイリー・ゴーツマンが務める。主演のハンクスほか共演者には、『アイリッシュマン』(2019)のスティーヴン・グレアム、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのエリザベス・シュー、『黒い司法 0%からの奇跡』(2019)のロブ・モーガン、「13の理由」(2017-2020)のデヴィン・ドルイドらが集結した。
『キャプテン・フィリップス』(2012)では海賊と戦う船長を、『ハドソン川の奇跡』(2016)では乗客を救った機長を演じたハンクスは、今作ではさらに規模を大きくして、何千もの兵士たちを統率する指揮官を演じることになる。その壮大な戦いを以下の予告編で確認しよう。
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