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『モービウス』『ピーターラビット』『ゴーストバスターズ』『アンチャーテッド』米公開延期に ─ 『ヴェノム2』も繰り下げか

モービウス
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米ソニー・ピクチャーズは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて、2020~2021年に公開予定だった映画7本の米国公開延期を発表した。米Varietyなどが報じている。

マーベル『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ作品、ジャレッド・レト主演『モービウス』は、当初2020年7月31日に米国公開予定だったが、2021年3月19日に延期されている。本作は予告編も公開され、ファンの間では注目が高まっていたが、約8ヶ月というロングスパンの延期となった。また、ソニーは2021年10月にもタイトル未定のマーベル映画を公開予定だったが、こちらは無期延期に。作品の詳細は不明だが、ソニーは『ヴェノム2(仮題)』の準備も進めており、米国メディアでは同作にも影響が出るだろうとの予測が強まっている。

また、実写映画版『ピーターラビット』(2018)の続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』は、2020年8月7日に米国・英国公開予定だったが、2021年1月15日に延期となった。この作品はもともと2020年3月27日に欧州各国で、4月3日に米国で公開される予定で、このたび再延期が決定したことになる。さらに、『ゴーストバスターズ』シリーズの最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、2020年7月10日に米国公開予定のところ、2021年3月5日に延期。どちらも幅広い客層に愛されるはずの話題作だが、そろって大幅な延期となっている。

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑

人気アドベンチャーゲームをトム・ホランド主演で実写映画化する『アンチャーテッド(原題:Uncharted)』は、2021年3月5日から10月8日へと延期された。同作は2020年4月にもドイツにて撮影が始まる予定だったが、新型コロナウイルスの影響によって撮影見合わせとなっていた。同作は度重なる監督交代劇など、これまで紆余曲折を経てきたプロジェクト。ここにきて再びの繰り下げとなったが、無事に完成することを祈りたい。

そのほか、ソニーはケヴィン・ハート主演の『Fatherhood(原題)』を2020年10月23日から2021年1月15日に延期。トム・ハンクス主演・脚本の戦争映画『Greyhound(原題)』は、2020年6月の米公開予定を撤回し、無期延期としている。

ソニーによる決定は、ワーナー・ブラザースが『ワンダーウーマン 1984』の米国公開日を2020年6月から8月に延期したことに続いて、“現在の苛烈な状況は少なくとも初夏まで続く”というスタジオの予測を明らかにするものでもあろう。一連の公開延期や撮影中断が、すでに2021年秋ごろまで影響を及ぼしていることも確かだ。新型コロナウイルスの感染終息時期はまだ見えておらず、ことによってはさらなる影響も懸念される。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。