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ジェームズ・ガン監督は同じ俳優ばかり起用しすぎ? ─ スコセッシやタランティーノにもいる「常連俳優」、マーベル・DC間の持ち出しに批判も

Anthony Quintano https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Facebook_F8_Developer%27s_Conference_2017_James_Gunn_(33324522103).jpg

ジェームズ・ガンは同じ役者ばかり起用する?一部でやや批判的に見られている向きについて、ガンがSNSで反論を見せた。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』を最後にマーベル・スタジオを離れるガンは、今後はDCスタジオで指揮を取る。キャスティングにでも大きな権限を持つこととなるガンは、予定されている『スーパーマン:レガシー』に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の役者を再起用することを予告。すでにガン監督の作品では、マイケル・ルーカー、ダニエラ・メルシオール、ネイサン・フィリオン、チャック・イウジといった役者らが作品を跨いで登場している。

これは贔屓なのだろうか?ガンはTwitterで、プレストン・スタージェス、クリント・イーストウッド、マーティン・スコセッシ、ロバート・アルトマン、クエンティン・タランティーノといった偉大なフィルムメーカーにも常連俳優がいることを指摘している。「我々が同じ役者と仕事を続けるのは、彼らの仕事ぶりをわかっているから。そうして出来た速記術です。信頼できる良い人たちだとわかっているからです。同様に、僕はプロダクション・デザイナーやコスチューム・デザイナー、DP、ADなども同じ人を起用します」。

ガンが挙げた5人の映画監督、スタージェスにはジョエル・マクリーやルディ・ヴァリー、イーストウッドにはジェフリー・ルイス、スコセッシはロバート・デ・ニーロやアル・パチーノ、アルトマンはシェリー・デュヴァルやサリー・ケラーマン、そしてタランティーノにはサミュエル・L・ジャクソンなどの常連監督がいる。例にあがらなかったフィルムメーカーでも、例えばウェス・アンダーソンやポール・トーマス・アンダーソンなどは、特定の俳優を複数回起用することが多い。

ガン監督にとっても、彼の作品の常連俳優はいわば“ジェームズ・ガン組”なのであり、それはキャスティングの面で決して珍しいことではない。ただしガンの場合、マーベルからDCへ、ライバルシリーズへの「持ち出し」が生じるところに様々な意見が寄せられている。マーベルとDCの両作に出演する俳優はすでに何人か存在し、彼らは専属契約を結んでいるわけではないものの、一方の才能が他方に“流出”しているように見えるのだろう。

また別の指摘には、弟のショーン・ガンや妻のジェニファー・ホランドも常連組に加わっていることで、これは身内贔屓ではないかというものもある。特に妻ホランドは、『ザ・スーサイド・スクワッド』「ピースメイカー」に出演した後、『シャザム!〜神々の怒り〜』にもカメオ登場。それから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』にも姿を見せた。

ピースメイカー
Peacemaker and all related characters and elements © & TM DC and Warner Bros. Entertainment Inc.

「毎回DCに自分の妻を出すのをやめろ」とのSNSの声に、ガンは「自分でキャスティングしたDC映画は『ザ・スーサイド・スクワッド』だけ。他の作品のキャスティングには関与していない」と説明。加えて、「お前らヘイトする理由が欲しいだけだろ」と直球反論している。

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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